丸紅飼料と日清飼料が経営統合 15年10月を目途に
丸紅飼料(株)と日清飼料(株)、親会社の丸紅(株)と(株)日清製粉グループ本社の4社は、このほど両グループの配合飼料事業の競争力強化とさらなる発展を目指し、丸紅飼料と日清飼料の経営統合に向け、本格的な検討を開始することで合意した。
配合飼料業界では、年々販売競争が厳しくなる中で、各社とも生産の受委託などさまざまなコスト削減策に取り組んでいる。両社の間でも、これまで西日本飼料㈱(岡山県)や八代飼料㈱(熊本県)で合弁工場を運営するなど、生産面を中心に協力関係を構築してきた。
こうした中で、4社間で協議を重ね、生産から販売に至るすべての分野で両社の経営資源を効率的に活用し、コストや販売面での競争力強化を図るためには、両社による経営統合が最善の施策であるとの相互認識に至ったもの。
両社の統合によって売上高1,000億円超、畜産・水産配合飼料の販売量はは約255万トン(14年度見込み)で全農に次ぐ2位、商系ではトップシェア企業の誕生となり、マーケットニーズに合った新しい施策・企業文化を早急に構築するとともに、両社の強みを最大限に生かして、名実ともに配合飼料業界のリーディングカンパニーとしてさらなる発展を目指す。
なお、今後4社間で統合の条件、スキームなどについて具体的に話し合っていくが、最終的な合意は平成15年4月、統合時期は同年10月を目途としている。
統合後の新会社の概要は、現時点では次の点を想定し、協議していく予定。
売上高=約1,050億円。
商号=日清丸紅飼料株式会社(仮称)。
出資比率=丸紅(株)60%、(株)日清製粉グループ本社40%を基本。
代表者=両社からそれぞれ1名。