1人当たり年間鶏卵消費量 日本は前年と同じ4位 韓国と中国が浮上

2024年各国データ WEO統計より① 

世界鶏卵機関(WEO)は、加盟各国のレポーターが報告した2024年次の統計数値を会員向けに公表している。概要を順次掲載する。

24年の1人当たり年間鶏卵消費量をWEOに報告した加盟国は31か国。この2年間は、中南米の国々がトップ3を独占する構図となっている。

1位は24年もメキシコで、3年ぶりに400個台に乗った。

2位のアルゼンチンは前年から27個増、前々年からは41個増。3位のコロンビアも前年から19個増、前々年からは26個増と、消費拡大の勢いが止まらない。両国の1人当たり年間消費量は、この10年間で100個近く伸びた。なお、9位のブラジルの消費量も、この10年間で77個増加している。

日本は前年と同じ4位。22/23年シーズンに発生した過去最大規模の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)で、採卵鶏約1654万羽が殺処分された影響から部分的に回復し、1人当たり年間消費量は前年より7個増えた。

韓国も前年から17個増加し、日本に次ぐ5位に浮上している。6位は中国。統計の正確さに問題があると指摘されることが多いが、前年からは20個、前々年からは37個増えている。

8位の米国は、HPAIが夏場も続発して鶏卵需給や相場が大きく混乱し、前年より8個減った。

31か国の平均は、2020年から24年までに234個から237個へと3個(約1.3%)増えた。

10年前の2015年と24年の数値が比較できる27か国の平均は、212個から236個へと25個(11.3%)増えている。10年前に比べて1人当たり年間消費量が増加している国は21か国。減少している国は日本、イタリア、スロバキア、フィンランド、南アフリカの5か国。