アジアの採卵鶏飼養羽数、20年間で2.5倍に(IECコラム)

1990年から2010年までの20年間で、世界の採卵鶏飼養羽数は36億羽から1.8倍の65億羽へと急増したが、そのほとんどはアジア地域での増加によるもので、同地域の飼養羽数は90年比でおよそ2.5倍の41億羽以上に増加した。
一方、欧州の採卵鶏飼養羽数は9億4600万羽から7億8800万羽に減少している。この結果、世界の総飼養羽数に占めるアジアのシェアは63.8%に達した。
同じ20年間で、世界の鶏卵生産量も3520万トンから1.8倍の6360万トンへと増加した。やはりアジアの増加割合が大きく、世界の鶏卵生産量に占めるシェアも59%に達した。この間、アフリカと中南米は同じシェアを維持したが、欧州と北米はシェアを失っている。
アジアの鶏卵業界は、高い国際競争力も獲得しつつあり、各国で厳しい販売競争を引き起こしている。金融の専門家らは、今後数年間はアジアが世界経済を席巻すると予想している。
昨年9月のIEC(国際鶏卵委員会)ロンドン会議2012では、英国サンデー・タイムズ紙の経済担当編集者が講演したが、彼はIECメンバーに対し、アジアに目を向けるよう薦めた。
IECはすでに、強力なネットワークをアジアで進めており、昨年末にはIECジュリアン・マデレー、ビンセント・グヨネットの両氏がアジア各国を歴訪し、マデレー氏はシンガポールの世界栄養フォーラム、グヨネット氏はマレーシアのOIE家畜福祉会議でそれぞれ講演した。

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