岩手農協チキンフーズ FSSC22000を取得
十文字グループ傘下の岩手農協チキンフーズ(株)(十文字保雄社長―本社・岩手県二戸市石切所字火行塚25)は2月18日、主力の鶏肉処理施設の「県央工場」(田之岡茂美工場長―同県八幡平市平笠19-50-2)で、食品安全マネジメントシステム認証の国際規格『FSSC22000』を取得したと発表した。
審査登録機関はSGSジャパン(株)(本社・横浜市)、コンサルティングは(有)アイムス(三村聡社長―本社・福岡市)が担当。
認証取得の経緯について永津一博常務執行役員品質部長は「わが社は約5年前から、日本食鳥協会の食鳥処理衛生管理高度化推進事業に参加して、ISO22000に準拠したHACCP体制の構築を自発的に進めていたが、その後、常に一般消費者と接している販売先のお客様から『GFSIから承認された、より高度な衛生管理体制の確立が望ましい』との要望もあり、FSSC22000認証取得への取り組みを昨年4月に開始した。
大きな挑戦ではあったが、あらかじめISO22000認証を一昨年10月に取得していたため、1年弱の期間で取得を果たすことができた。
取得後は従業員から『工場全体がよりすっきりと、きれいになった』との声が出ることが多く、今春に販売先のお客様が視察される際には、実際に変化を確認していただけるのでは、と期待している。
さらに、スタッフミーティングなどでは『認証の取得は決してゴールではなく、より高度な衛生管理のためのスタートだ』との声が自発的に出ることも多くなった。現在は全従業員が、そのことを明確に意識して衛生管理体制の構築に取り組んでおり、認証取得は従業員教育にも大きな効果があったと感じている。
今後は、26年度中を目標に、グループの全工場で『食の安全を守る仕組み』を構築していく計画で、すでに久慈工場ではFSSC認証の取得準備を始めている。今後とも、お客様により安心して召し上がっていただける商品をお届けできるよう、さらに努力を続けていきたい」と話している。