性能アップした耐震仕様 ハイテム直立ケージ

北海道胆振東部地震地域に納入されているハイテム直立ケージの例

㈱ハイテム(安田勝彦社長―本社・岐阜県各務原市テクノプラザ2-10)は、岐阜大学との産学共同で開発した免耐震仕様直立ベルトケージシステムを2009年から発売し、2011年の東日本大震災の際には、同地区の6農場に納入していた9段を含む約150万羽分の免耐震仕様直立ベルトケージシステムにはほとんど被害が出なかったが、少数の農場で壁側通路のグレーチングが外れる現象があった。

この現象を解析した結果、大地震に対応するためには直立ケージと建物の揺れの違いをしっかり吸収する構造が必要なことを発見したため、東日本大震災以降の同社システムには、同吸収構造(特許は2014年に成立)を織り込み、耐震性能の向上を図っていた。

同社の直立ベルトケージシステムは、前例がないと言われる震度6強と震度6弱の2回の大地震に見舞われた熊本地震で、向上した耐震性能を実証した。また、今回の震度7の北海道胆振東部地震地域には、8段を含む同社システムを4農場・12棟・約60万羽分を納入していたが、1農場で搬送ラインに軽微な損傷があったのみで、ケージ列本体には全く被害がなかった。

地震被害に及ぼす要素は、震度のほか、地震加速度、揺れの周期、長さなどがあり、その組み合わせを考えると完璧な対策は現実的ではないとされているが、同社では、地震国の日本でより安心して使用できる免耐震仕様直立ベルトケージシステムを目指し、今後も研究・努力を続けていきたいとしている。