羽数は2.1%増の8億2000万羽 平成30年度食鳥検査

ブロイラー1.7%増、成鶏5.1%増、その他17.4%増

厚生労働省医薬・生活衛生局食品監視安全課は8月2日、「平成30年度と畜・食鳥検査等に関する実態調査」結果をまとめた。

30年度(30年4月~31年3月)の食鳥検査による食鳥処理羽数は、前年度(8億318万4641羽)比2.1%増の8億2009万7109羽で、2年連続で8億羽を超えた。

このうちブロイラーは全体の88.0%(前年度88.4%)を占める7億2160万1064羽で、前年度(7億969万524羽)比1.7%増。成鶏は全体の11.7%(同11.4%)を占める9606万5985羽で、前年度(9142万3974羽)比5.1%増。アヒル、七面鳥などの「その他」は全体の0.3%(同0.3%)を占める243万60羽で、前年度(207万143羽)比17.4%増。

大規模食鳥処理場と認定小規模食鳥処理場(年間30万羽以下の処理施設)での処理羽数割合をみると、大規模処理場での処理は、ブロイラーは98.7%(前年度98.6%)を占める7億1213万1499羽。成鶏は89.4%(同87.8%)を占める8587万7623羽、その他は17.9%(同21.2%)を占める43万3977羽であった。

食鳥処理場数は、大規模処理場が前年度と同じ146場、認定小規模処理場は同37か所減の1739場。

31年4月1日現在の食鳥検査手数料は、最低3円、最高6円。ブロイラーと成鶏の全体平均は、平日4.29円(前年度4.32円)、時間外4.33円(同4.36円)、土曜日4.34円(同4.38円)、日曜日4.35円(同4.38円)、祝祭日4.35円(同4.38円)、年末年始4.35円(同4.38円)であった。

大規模処理場のうち、休止中の2場を除く144場について、31年4月1日現在のHACCP導入状況を調査した結果は次の通り。

ブロイラーの112場のうち「導入している」が64場(57.1%)、「導入に着手しているが導入途中」が35場(31.3%)、「令和元年度中に着手予定」が7場(6.3%)、「令和2年度以降に着手予定」が5場(4.5%)、「導入の必要がない(今後廃止予定または稼働予定なし)」が1場(0.9%)。

成鶏の44場のうち「導入している」が14場(31.8%)、「導入に着手しているが導入途中」が26場(59.1%)、「令和2年度以降に着手予定」が4場(9.1%)。

その他の2場はいずれも「導入に着手しているが導入途中」としている。

認定小規模処理場1671場のHACCP導入状況は「導入している」が22場(1.3%)、「導入に着手しているが導入途中」が88場(5.3%)、「令和元年度中に着手予定」が225場(13.5%)、「令和2年度以降に着手予定」が999場(59.8%)、「導入の必要がない(今後廃止予定または稼働予定なし)」が337場(20.2%)。

31年4月1日現在の大規模食鳥処理場の民間認証取得施設数は、FSSC22000が13場、ISO22000が9場、SQFが9場、TQCSI HACCP Code:2003が1場となっている(複数の認証を取得している施設もある)。