8月の鶏肉出回り量は減少予想 農畜産業振興機構需給予測
(独)農畜産業振興機構が7月29日に公表した今年7~8月の畜産物(食肉)の需給予測によると、8月の鶏肉国内生産量は、約9割を占めるブロイラーの生産動向が大きく影響し、前年同月比で2.3%増の12万8000トン、輸入量は同7.5%減の4万7000トン、出回り量は同1.4%増の17万7300トンで、期末在庫は前年同月を8.6%下回る15万4400トンとみている。
最も競合する豚肉は、8月は生産量、輸入量、出回り量とも前年を下回るとみている。豚肉相場(東京・上物)の7月平均は500円台後半を維持したが、7月下旬には急落する場面もみられ、直近は500円前後の水準となっている。足元の販売は苦戦しており、低級部位の動きも鈍化すると予想されているため、鶏肉への影響が注目される。