採卵用めすは4.1%減、ブロイラー用は1.8%増 2019年のひなえ付け

2019年(令和元年)のひなえ付け羽数は、採卵用めすは前年比4.1%減の1億840万7000羽、ブロイラー用ひなは1.8%増の7億5435万9000羽となった。(一社)日本種鶏孵卵協会の全国推計値に基づいて本紙が試算したもので、採卵用めすは6年ぶりに減少し、ブロイラー用ひなは8年連続で増加した。

日本種鶏孵卵協会は1月31日、2019年12月分の鶏ひなふ化羽数調査結果(速報値、レイヤー27場、ブロイラー67場が回答)を公表した。

採卵用めすの出荷羽数(え付け羽数も同じ)は前年同月比1.8%増の836万羽、ブロイラー用ひなは1.5%増の6429万7000羽。これを基に試算した採卵用めすの全国推定出荷羽数は1.8%増の886万8000羽、ブロイラー用ひなは1.5%増の6672万9000羽。

地域別(報告羽数ベース)では、採卵用めすは北海道、東北、関東・東山(関東1都6県と山梨、長野)、中国、九州で増加。ブロイラー用ひなは北海道、東北、北陸、関東・東山、東海、中国、九州で増加。

本紙で試算した2019年の全国推定出荷羽数は、採卵用めすは前年比4.1%減の1億840万7000羽、ブロイラー用ひなは1.8%増の7億5435万9000羽となった。

地域別(報告羽数ベース)にみると、採卵用めすは北海道13.1%増、東北2.4%減、北陸5.3%減、関東・東山2.6%減、東海3.1%減、近畿1.7%減、中国5.7%減、四国9.4%減、九州9.5%減、沖縄2.6%減。

ブロイラー用ひなは北海道0.2%増、東北2.3%増、北陸31.6%増、関東・東山0.1%減、東海0.3%減、近畿2.3%減、中国0.5%減、四国1.1%増、九州1.9%増、沖縄0.5%増。

県別のひなえ付け羽数(報告ベース)は表の通りで、採卵用めすは17県、ブロイラー用ひなは27県で増加した。

12月の種鶏の出荷羽数は、採卵用は前年同月比31.4%減の7万2000羽(うち種鶏めすは31.6%減の6万5000羽)、ブロイラー用は1.3%増の55万3000羽(うち種鶏めすは1.5%増の48万5000羽)。

この結果、2019年の種鶏の出荷羽数は、採卵用は前年比1.6%減の120万6000羽(うち種鶏めすは1.3%減の108万8000羽)、ブロイラー用は0.9%減の550万8000羽(うち種鶏めすは0.9%減の484万4000羽)となった。