MSDアニマルヘルス 球状生ワクチンの第2弾『ノビリスIB Ma5 SPH』発売

MSDアニマルヘルス㈱(本社・東京都千代田区)は、新しい球状の生ワクチン製剤「SPH(スフェレオン)」の第2弾として、鶏伝染性気管支炎(IB)生ワクチン『ノビリスIB Ma5 SPH』を発売した。

『ノビリスIB Ma5 SPH』は、SPH製品の第1弾『ノビリスIB 4-91 SPH』(詳細は2月15日号既報)と同様に、MSDアニマルヘルスが独自に開発した新しい凍結乾燥技術により、従来の生ワクチンを小さな粒状の凍結乾燥物にしてアルミカップに包装した製品。従来のガラスバイアル製品「ノビリスIB MA5」に比べて次のような特徴がある。

①コンパクトで扱いやすいアルミカップのパッケージとなり、廃棄のかさを減らすことができる(アルミカップの廃棄方法は各自治体に確認)。

②軽量なアルミカップに梱包されているため、コンパクトに収納できる。大容量品のSPH製品を使うことで、冷蔵庫のスペースを節約できる。

③アルミカップのふたは簡単に開けられるため、ガラスバイアル製品を開ける時のように手を怪我するリスクが軽減する。

④SPHは水中でアルミカップを開ける必要がないため、調製時のコンタミを避けることができる。また開封が簡便で、ワクチンを開けてから溶解し終わるまでの作業性は、従来のガラスバイアル製品に比べ、20%以上の向上が認められた。

⑤Ma5株の攻撃試験により、SPHは従来のガラスバイアル製品と同等の防御効果があることが確認された。

同社はIBに対し、マサチューセッツ型のワクチン(IB Ma5)と変異株のワクチン(IB 4-91)を接種することによって幅広く防御する考え方を推奨しており、多くの国で効果が認められている。

『ノビリスIB Ma5 SPH』は、1000ドーズ入りと、5000ドーズ入りの2種類。用法・用量は次の通り。

〔1000ドーズ入り〕①乾燥ワクチンを250mlの飲用水で溶解し、散霧器を用いて1日齢の鶏の頭上30~40cmの高さから均等に散霧接種する②乾燥ワクチンを別売の溶解用「ソルベンス・1000」で溶解し、1羽当たり1滴、2~3cmの高さから点鼻または点眼接種する③乾燥ワクチンを100mlの飲用水で溶解した後、日齢に応じた量の飲用水で希釈し、飲水投与する。

〔5000ドーズ入り〕①乾燥ワクチンを1250mlの飲用水で溶解し、散霧器を用いて1日齢の鶏の頭上30~40cmの高さから均等に散霧接種する②乾燥ワクチンを100mlの飲用水で溶解した後、日齢に応じた量の飲用水で希釈し、飲水投与する。

問い合わせは同社(電03-6272-1099)へ。