変動要因の多い国産チキン相場を占う

2021(令和3)年の国産チキンは、配合飼料価格の高騰や人手不足の問題を抱えながらも、国産チキンの生産は前年を上回って安定的に推移した。一方、需要はコロナ禍にあって、業務・外食向けは落ち込んだが、一貫して内食需要に支えられ、鶏肉や鶏肉調製品の輸入が減少したこともあって、チキン相場(日経東京、もも・むね正肉加重)は、もも、むねとも前年を上回って推移し、年間平均では、もも肉641円前後(前年614円)、むね肉313円前後(同269円)、もも・むね合計で954円前後(同883円)となった。2022年については、鳥インフルエンザや配合飼料価格、燃料費、新型コロナの動向が国内のチキンの生産・消費にどのような影響を与えるかなど、例年以上に不透明な部分が多い中で、業界の有識者6人に、今年のチキン相場を占っていただいた(6人の年間平均は、もも609円、むね304円)。