<連載コラム企画>たまご知識普及会議のたまごと戦略(第5話) 「たまご情報」発信のための情報プラットフォーム戦略

JA全農たまご株式会社

相原 健彦

●業界特有の課題から見る「情報プラットフォーム戦略」の目的

「たまごに関する栄養価」の情報を検索したときに、検索結果には各団体・各社のホームページが並び、その内容は各社でバラバラ。複数のホームページや記事を調べた上で情報を整理して、やっと正しい情報を得ることが出来る、そんな経験はないでしょうか?

理由は二つあると考えています。一つ目は、現在の鶏卵業界では各団体・各社それぞれが、独自の情報発信を行っているため「網羅性に欠けてしまう」こと。二つ目は、ページによっては「エビンデンスに基づいたタイムリーな更新が不十分」なことが挙げられます。これらの課題を解決していくことが、たまご知識普及会議として取り組んでいる「情報プラットフォーム戦略」の目的です。

この目的を実現するため、「たまごに関する情報が網羅されたポータルサイト」を製作・運用することに着手しました。

●BtoCサイトは「正しい」「新しい」「網羅的」な場を目指す

ポータルサイトは、消費者向け(BtoC)と業界関係者向け(BtoB)の2種類を作り、内容と役割を整理しています。

消費者向けサイトでは「たまごのレシピ」「たまごの栄養・健康効果」「たまごの豆知識」を中心とした、たまごに関する最新情報を発信。消費者が知りたい「正しい」「新しい」「網羅的」な情報が分かる場を目指すとともに、たまご知識普及会議の各種取り組みを発信する場としても機能させていきます。

●BtoBサイトは、事業活動をサポートするための情報提供の場に

一方、業界関係者向けサイトでは「栄養専門家向け資料集」「販促支援ツール集」「各種統計資料のリンク集」を中心に、それぞれの事業活動をサポートするための情報提供を行っていきます。各種勉強会や食育の取り組みを行う際に使える資料、イベントや店舗販売で汎用的に活用出来る販促資材を提供する予定です。各社が安心して使えるように、内容が食品法令に抵触しないよう留意していきます。

●タイムリーに最新情報をお届けする「複合的な情報発信力」が鍵

サイト運営においては、最新情報を出来るだけタイムリーに反映することが重要となります。サイトの情報発信と並行して、メルマガやSNSを通しても更新情報を発信する予定です。複合的に情報発信をすることで、業界内における情報の共有化・平準化を目指していきます。

現在は、構築を進めている段階。この取り組みを実現するには、業界関係者の皆様のお力添えが必要不可欠です。「千里の道も一歩から」。業界全体の情報発信力の強化に向けた第一歩として、是非この取り組みにご協力いただけると幸いです。

【次回2月5日号掲載予定】

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