卵殻を配合したショッピングバッグ 福井・三和商会

㈱三和商会(本社・福井県坂井市)のバイオマス事業部は今年7月、レジ袋やショッピングバッグに使える卵殻配合素材を開発。これを使って、卵殻を25%含んだ『たまごばっぐ NEQAS(ネクアス)』の販売を始めた。

国連のSDGsなどへの関心の高まりや、国内でのプラスチック製レジ袋の有料化など、プラスチック製品を取り巻く昨今の情勢の変化から、トウモロコシやサトウキビ由来のバイオプラスチックが、にわかに注目されるようになり、新たな原料の開発が求められていたことから、卵殻に注目したという。

100%国産の卵殻を使用し、製品は日本有機資源協会のバイオマスマークを取得。なお、バイオマス素材の配合率が25%以上の袋は、今年7月に始まったレジ袋有料化制度の対象外とされている。

厚さは0.05mm以上で、肌触りが一般的なレジ袋と少し異なり、ややざらざらしている。サイズは、A4やB4、シャトルバッグ(持ち手付き)があるが、カスタマイズも可能で、マチ付きバッグも開発中とのこと。納期は1万2000枚以上のロットで約1か月。軽量の商品に適していることから現在、アパレルメーカーから引き合いがあり、卵を使うお菓子屋さんや直売所などへの販売も想定しているという。

詳細は同社マーケティング担当、柳田有美子氏(mikuni@sanwa-msk.com)へ。