乾燥卵のスイーツ・ベーカリーシェフコンテスト アメリカ家禽鶏卵輸出協会

高度な製菓・製パン技術生かした作品が受賞

スイーツ部門最優秀賞「Tea apricot bloom」

アメリカ家禽鶏卵輸出協会(天野いず美駐日代表)とアメリカン・エッグ・ボード(AEB)は9月24日、東京都港区の東京ガス業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」で第5回「アメリカ産乾燥卵を使ったスイーツ・ベーカリーシェフコンテスト」の最終審査と表彰式を実施した。

今年も約50作品がエントリー。審査は、パティスリーアプラノス(さいたま市)の朝田晋平オーナーシェフ、ビーバーブレッド(東京都中央区)の割田健一オーナーシェフ、スイーツジャーナリストの平岩理緒氏、ブレッドジャーナリストの清水美穂子氏、アメリカ大使館農産物貿易事務所の大塚雅之氏と天野代表が担当した。

今年は甲乙をつけることが特に難しく、審査時間も長くなったものの、スイーツ部門の最優秀賞は『Tea Apricot Bloom』を出品したホテル日航姫路の建元麿さんが昨年に続いて受賞し、2連覇を達成。ベーカリー部門の最優秀賞は『Monster’s Egg』を出品した㈱神戸屋の中島庸博さんが受賞した。

建元さんの作品は、香りの良いアプリコットジェルなどとともに、乾燥卵をダックワースの生地や紅茶のムースなどに使用し、特有の匂いを抑えながら、水分含量が調整できる乾燥卵ならではの特徴を生かして、土台のサクサクとした食感を実現している。

ベーカリー部門最優秀賞「Monster’s Egg」

中島さんの作品は〝未知の生きものの卵〟をイメージした〝インスタ映え〟する夏向けのメロンパン。内側のブリオッシュはカシス、マンゴー、ビーツのピューレを使った生地を層状に重ね、最も外側のビスケットには再びカシスピューレを乾燥卵などと絶妙の配合割合で合わせた生地を使うことで、今にも何かが卵から生まれてくるような割れ目ができ、なおかつカリカリの食感が維持できるように仕上げている。