検査可能なカビ毒を5種追加 オルテックの『37+』プログラム

機能性飼料原料や有機ミネラル、プレミックス、飼料の製造や加工を手掛けるオルテック(マーク・ライオンズ社長兼CEO)が米国ケンタッキー州レキシントンとアイルランド・ダンボインにあるラボで実施するカビ毒検査『37+』プログラムでは現在、家畜の腸管の健康や内臓へのダメージ、免疫の抑制、繁殖や増体成績の悪化などの影響を及ぼす〝新規カビ毒〟数種を含む50種類以上のカビ毒の混入・汚染を検査できる。

新規カビ毒は常々分析され、規制の対象となってきたものではないが、研究を重ねる中で、それらのカビ毒の発生・確認頻度が高まっていることや、動物に対して悪影響をもたらす可能性があることを示す根拠が増えている。

オルテックが今回追加した分析できる新規カビ毒は、ビューベリシン(Beauvericin)、モニリホルミン(Moniliformin)、エンニアチンA・A1・B・B1(Enniatin A・A1・B・B1)、ホモプシンA(Phomopsin A)、アルテルナリオール(Alternariol)。フザリン酸も新規カビ毒のジャンルに含まれる。

オルテックのカビ毒マネジメントチームのグローバルディレクターであるニック・アダムス氏は「オルテックの『37+』カビ毒分析プログラムは私たちのカビ毒マネジメントプログラムの礎である。7年前に37種類の分析から始まったこのプログラムは、現在では54種のカビ毒を検出し、濃度を分析できる。今回さらに分析能力が高まったことは、カビ毒が動物の健康とパフォーマンスにどのように影響を及ぼすのかを明らかにする有効な手段を、オルテックが手にしていることを意味している」と話している。