米国産トウモロコシの輸出量を上方修正 USDA

トウモロコシ期末在庫率9.2%に

米国農務省(USDA)は4月9日、最新の農産物需給予測月報(WASDE)を公表した。

20/21穀物年度のトウモロコシについて、米国産は中国の極めて強い需要を反映し、輸出量を前月予想から7500万ブッシェル(約191万トン、トウモロコシ1トン=39.368ブッシェル)上方修正。3月の輸出量は1989年11月の記録を抜いて史上最高となった。さらに飼料その他向けを5000万ブッシェル、食品・種子など向けとエタノール向けを各2500万ブッシェル上方修正。期末在庫は1億5000万ブッシェル引き下げ、期末在庫率は前月比1.3ポイント減の9.2%まで低下した。

世界全体の生産量は74万トン上方修正し11億3705万トンとしたがアルゼンチン産は50万トン下方修正。ウクライナの輸出量は100万トン下方修正。

大豆について、米国産は輸出量を前月予想から3000万ブッシェル(約81万トン、大豆1トン=36.74ブッシェル)上方修正したが、搾油向けを1000万ブッシェル下方修正。期末在庫と期末在庫率は前月までと同じ1億2000万ブッシェル、2.6%を維持した。平均農家販売価格は前月より10セント高い11ドル25セントとなった。

世界の生産量は137万トン上方修正し3億6319万トン。作柄が良好なブラジルの上方修正(200万トン)が寄与した。

4月19日現在のシカゴ相場(期近物)は、トウモロコシは5ドル95セント前後、大豆は14ドル58セント前後で推移している。

4月のWASDE需給予測