捕鳥システム普及に本腰 伊藤忠マシンテクノス アポロとアジャイル販売 生鳥キャッチング省力化へ

伊藤忠マシンテクノス㈱(松本茂伸社長―本社・東京都千代田区)はブロイラー向けの自動捕鳥機『アポロコンパクトプロ』と、捕鳥後のコンテナを運ぶフォークリフト『アジャイル』の提案を一層強化している。

どちらも同社が日本総代理店を務めるイタリア・CMC社製。1時間に最大1万2,000羽の捕鳥と車両積載が可能となり、作業者の肉体的負担を大幅に軽減できる上、省力化とスピードアップも同時に図れる。

製造元のCMC社は、半世紀以上前から捕鳥と関連システムの製造・販売を手掛け、欧米やアジア各国などに販路を持つ老舗機器メーカー。アポロコンパクトプロ(以下アポロ)は全幅約6メートルの「ベルトコンベヤー」がスムーズに生鳥を拾い上げ、自動で捕鳥コンテナへと送るもの。そのコンテナに入った鶏群を輸送トラックまで運び込むのがアジャイル。両機によって一連の捕鳥工程の機械化が果たされる。

アポロの大きな特長は、動物福祉と作業効率アップを両立できる点。幅広のコンベヤーが生鳥を拾う際は「ソフトスタートシステム」による加速制御で鶏体が傷付きにくく、その後は傾斜を最大限抑えた「自動搬送機構」が鶏へのストレス低減を図る。独自の計量システムが総重量などを正確に把握する。

コンベヤー部分には油圧式のウイング自動開閉機能が備わり、迅速かつ容易なセットアップ(作業準備)が可能。コンベヤーを収納すれば狭い鶏舎入り口でも通行が可能となるそうで、伊藤忠マシンテクノスによると「入場口の幅が約2.6メートル、高さが2.3メートルあれば通過できる」という。

一方のアジャイルも養鶏現場に合った専用設計が特徴。鶏舎の天井高が低く、狭い舎内でも取り回しやすいよう全高1.78メートル、全長3.39メートル、旋回半径4.07メートルのサイズ感としている。ただし高出力仕様で、総重量1トン超の生鳥搬送(コンテナ重量含む)でもスムーズにこなせるとのこと。運転はジョイスティック方式で最高時速は21キロ。オプションでエアコン付きの密閉キャビン(運転席)とすることもできる。

アポロ、アジャイルともに洗浄がしやすく、高圧洗浄機と消毒剤があれば日常管理が可能。

国内のチキンインテでは、今年1月末に江夏商事㈱(岩崎和也社長―本社・宮崎市大塚町)が両機を設備導入した【本紙4月25日号で特集】。同社ではCMC社製の各システム導入に合わせ、事前に鶏舎や農場設備の改修を実施し、環境を整えた上で新たな捕鳥方式に取り組んでいる。

伊藤忠マシンテクノスは、アフターケアの面でも江夏商事を支えていきたいとし「捕鳥システムは初期投資負担の大きさから導入を見送られるケースも少なくないが、江夏商事様は将来を見据えた上で導入に踏み切られた。近年はキャッチャー(捕鳥作業者)の確保が極めて困難となり、その状況も踏まえた上でアポロとアジャイルを『将来的な事業継続に不可欠な投資』と考えてくれている。今後も養鶏現場の労働力不足は避けられないと予測され、アニマルウェルフェア対応の観点からも自動捕鳥システムへのニーズは国内外で高まっていくと考えられる」としている。

両機への問い合わせは伊藤忠マシンテクノス食品機械第二課(電03-3506-3528、Eメール=sec-fm2●itcmt.co.jp)へ。

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