キユーピーの17年11月期決算は増収減益 卵価の高騰などが利益圧迫

キユーピー(株)(鈴木豊社長―本社・東京)が1月11日に発表した平成17年11月期(16年12月1日~17年11月30日)の連結決算は、食品、物流の両事業が売り上げを伸ばしたものの、マヨネーズなどの主原料である鶏卵や食用油の高騰などが大きく影響し、増収減益になった。
売上高は4,550億700万円(前期比7.4%増)、経常利益は128億2,900万円(同17.3%減)、当期純利益は54億6,500万円(同22.0%減)になった。
食品事業の売上高は3,677億7,400万円(前期比7.9%増)、営業利益は143億5,700万円(同14.0%減)。
このうち、マヨネーズ・ドレッシングの売上高は1,152億1,100万円(同3.3%増)。キユーピーマヨネーズ発売80周年記念キャンペーンなどで需要の換気に努めたことや、「深煎りごまドレッシング」、健康志向に沿ったノンオイルドレッシングがさらに拡大したことで、36億5,300万円の増収になった。
タマゴの売上高は901億9,700万円(同18.3%増)。コンビニ向けの「まるオムレツ」や「とろっとたまご」などの付加価値品が引き続き順調で、ファインケミカル分野でヒアルロン酸が売り上げを伸ばしたことに加え、鶏卵相場がおおむね高値で推移したことや、前期の決算期調整の影響などから、139億8,300万円の増収になった。
次期は「野菜はおいしいサプリメント」を掲げて、マヨネーズ・ドレッシング需要の拡大を図るほか、タマゴでは、独自技術を用いた高付加価値品を積極的に展開し、発酵法による製品を加えたヒアルロン酸の拡大を進める。業績については売上高4,600万円、経常利益154億円、当期純利益70億円を見込んでいる。

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