「TANOMU」で受発注業務をデジタル化 タノムが開発・運営 電話・FAXから脱却し省力化と販促強化を両立

㈱タノム(川野秀哉社長―本社・東京都渋谷区)は、スマートフォンやコミュニケーションアプリ「LINE」を活用し、業務用食材の卸売業者向けに受発注業務をデジタル化するクラウドサービス『TANOMU』を開発・運営している。従来の電話やFAXに依存した注文業務を簡素化し、入力作業や伝達ミスの防止、販促のデジタル化を実現する。
発注側の取引先はネットショッピング感覚で手軽に発注でき、受注側の卸売業者は受注情報がデジタル化されることでFAX入力や受電の負担を大幅に軽減できる。基幹システムとの連携・OCR取り込みも可能で、納品書・請求書のデータ発行や、LINEを活用したカタログやチラシの配信機能も標準搭載している。
日本国内で9800万人のユーザーがいるLINE連携での開始も選べることで、新たなアプリの導入や登録作業を必要とせず、商品・数量・納品希望日を選ぶだけで簡単に注文が完了するため、現場への導入もスムーズになる。
『TANOMU』を導入した企業からは「導入を機に留守電対応を廃止し、取引先にはLINE経由での注文を依頼。最初は戸惑いもあったが、使い始めると『簡単で便利』と好評で、結果的に電話対応の負担が大きく軽減され、売り上げも増加した」「受発注や物流に縛られがちな卸業界は働き方改革に出遅れていたが、導入を機に業務を見直し、週休2日制を実現。採用環境も改善された」「売り切りたい商品を『おすすめ商品』としてLINE配信したところ、予想外の注文が入り、受注金額が半年で8倍に増加。価格より品質やニーズ重視で選ばれる傾向を実感し、販促効果も高い」などの効果が報告されている。
鶏卵・鶏卵加工事業者も受発注のデジタル化に活用。特価品の告知によるロス削減や、カタログ機能を通じた情報発信の強化・リアルタイム化が高く評価されている。
料金体系は、初期費用20万円、月額費用5万円から(受注件数月1000件が目安)。受注業務の効率化機能に加え、デジタルチラシ・カタログなど販促支援機能も含まれている。利用開始までの準備期間は最短1か月で、商品・得意先マスタの登録もサポート付きで進められる。
問い合わせは同社(電050-1782-5899、Eメール=biz●tano.mu)へ。
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