共和機械 業界最小クラスの安楽死装置『EUB-2』発売 CO2使用量抑え、小規模孵化場にも対応

共和機械㈱(友末琢磨社長―本社・岡山県津山市)は6月19日、初生ひな用安楽死装置「ユーサネイジアEUB」シリーズに、業界最小クラスとなる新モデル『EUB-2』を追加し、販売を開始した。

「ユーサネイジアEUB」シリーズは、孵化場におけるアニマルウェルフェア(AW)への配慮と、作業者の精神的負担の軽減を両立することを目的に開発された装置。同シリーズは(一社)日本種鶏孵卵協会が推奨する「CO2ガスによる安楽死手法」を採用し、米国獣医学協会(AVMA)のガイドラインにも準拠。農林水産省が推進するAWの「実施が推奨される事項」にも適合している(本紙2025年5月15日号既報)。

従来モデルの「EUB-5」(処理能力400~500羽)と「EUB-10」(同800~1000羽)に続き、今回発売された『EUB-2』は、小規模施設のニーズに応えるミニモデル。処理能力は1サイクル(約4分20秒)で100~200羽(コンテナ1~2個)とし、装置サイズも幅1030mm×奥行き740mm×高さ1000mmと大幅にコンパクト化された。

ガスの充填量も「EUB-5」の半分以下となっており、電源は単相100Vに対応。設置の自由度が大きく向上している。

機能面では、ガス濃度表示機能や自動充填機能、IP65相当の防塵・防水性能、安全構造などを搭載し、従来モデルと同等の高機能を実現。これにより「EUB-2」「EUB-5」「EUB-10」の3モデル体制が整い、孵化場の規模や処理量に応じた選択肢が提供可能となった。

共和機械では「日本国内の孵化場が直面する課題解決に取り組み、AWへの配慮と農業者福祉の向上を継続的に支援していく」としている。

詳細は共和機械営業部(電0868-26-6600、F0868-26-6608、Eメール=info●kyowa-machinery.co.jp)へ。

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