阿波尾鶏ブランド確立対策協議会が大賞受賞 第56回徳島新聞賞

「品質と供給力に一層の精進を重ねたい」とスピーチする辻会長

丸本副会長(前列右から2人目)も出席。今後も関係者一丸でPRしていく

出荷羽数全国1位の地鶏『阿波尾鶏』の生産振興と消費拡大に取り組む「徳島県阿波尾鶏ブランド確立対策協議会」(会長=辻貴博貞光食糧工業㈱社長)は、今年で31年目となる活動実績が評価され『第56回徳島新聞賞』の最高賞に当たる大賞を受賞した。

阿波尾鶏のブランディングを進める同協議会は、生産・加工を担う県西の貞光食糧工業(つるぎ町)と、県南の㈱丸本(丸本敦社長、海陽町)が両輪となり、量産体制を支える㈲篠塚孵化場や石井養鶏農協、県、県養鶏協会も加わって構成。

全国初の地鶏肉JAS取得や、県内外での商談会への出展、生産・販売戦略の検討、農家への所得補償などを通じて、阿波尾鶏を全国に誇れるブランドへと育ててきた。

シャモの血を引く肉のうま味と、適度な歯ごたえ、地鶏にしては手頃な価格、どんな料理にも使いやすいという特徴が市場から支持され、近年の年間出荷羽数は200万羽を超えて安定し、21年連続で地鶏の出荷羽数日本一となっている。

6月1日に徳島市のJRホテルクレメント徳島で開かれた贈呈式には辻貴博会長や、丸本敦副会長らが出席。(一社)徳島新聞社の米田豊彦理事社長から賞状を受け取り、辻会長は「官民一体で続けてきた努力が評価され、これに勝る栄誉はない。国内外から選ばれるブランドとして品質と供給力に一層の精進を重ねたい」と感謝の言葉を述べた。

県農林水産部畜産振興課の丸谷永一係長は、「新型コロナの影響で販売を支えてきた百貨店や飲食店が苦境の今こそ、受賞を励みに、関係者一丸となって、阿波尾鶏をさらに羽ばたかせたい」と意欲をみせている。