日中でAIの共同研究 防疫対応の推進に大きな期待

農林水産省は3月30日、日本と中国の間で、鳥インフルエンザの共同研究などについて覚書を締結したと発表した。
3月21日に、北京市で6年ぶりに開催された日中農業担当省事務次官級定期対話で、本川一善農林水産事務次官と、中国の屈冬玉農業部副部長は、昨年9月に日中韓3か国の農業大臣が越境性動物疾病の対応について交わした協力覚書に基づく連携を推進するため、日中の農業協力関係を深めることで一致。具体的には、日本の農研機構動物衛生研究所(現・動物衛生研究部門)が、口蹄疫については中国甘粛省にある蘭州獣医研究所と、鳥インフルエンザについては黒龍江省にある哈爾浜(ハルビン)獣医研究所との間で、共同研究などに関する覚書を締結したもの。
鳥インフルエンザについては、調査、診断などを含む獣医学分野の研究協力を維持・発展することを目的に、共同研究や技術協力、研究者の交流、情報の交換、研究試料(ウイルスなど)の相互提供、セミナーや学会への参加――などを行なうことにしている。

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