平成22年の産出額 養鶏は3.8%増の7352億円 鶏卵4419億円、食鶏2933億円

平成22年の農業総産出額は2年連続で減少した。最も大きかった昭和59年の11兆7171億円に比べ31%減。養鶏は前年を上回ったが、ピークの昭和56年の1兆71億円に比べると26%減である。

農林水産省は1月25日、平成22年の農業総産出額を公表した。ここ数年減少傾向の農業総産出額は、22年も前年に比べ0.8%減の8兆1214億円となった。野菜や果実は価格の上昇によって産出額が増加したが、米は価格の低下で減少したことによる。
畜産は、総産出額全体の31.4%を占める2兆5525億円で、前年比0.2%増。肉用牛や乳用牛の産出額は減少したものの、豚と鶏が増加した。
畜種別では、養鶏の産出額は前年比3.8%増の7352億円(総産出額全体の9.1%)。このうち鶏卵産出額は前年比5.0%増の4419億円(同5.4%)で、これは鶏卵価格が上昇したため(東京・JA全農たまごM加重は21年の175円から22年は187円に上昇)。食鶏(ブロイラーと採卵鶏)の産出額は、ブロイラーが育成率の低下やひな不足などで出荷羽数が減少したものの、価格(日経・東京のもも肉・むね肉合計は21年の817円から22年は847円の30円高)が前年を上回ったため、前年比1.8%増の2933億円(同3.6%)となった。
肉用牛の産出額は生産量が減少し、価格も低下したため、前年比3.7%減の4639億円(同5.7%)。
乳用牛の産出額は生産量が減少し、価格も低下したため、前年比2.3%減の7725億円(同9.5%)。
豚の産出額は生産量が減少したものの、価格が上昇したため、前年比3.3%増の5291億円(同6.5%)。

鶏卵は茨城、ブロイラーは宮崎県別の1位

農水省が25日に公表した都道府県別の平成22年の農業産出額では、1位が北海道の9946億円、2位が茨城県の4306億円、3位が千葉県の4048億円、4位が鹿児島県の4011億円、5位が熊本県の3071億円であった。
農畜産物別産出額では、1位が米、2位生乳、3位豚、4位豚、5位肉用牛、5位鶏卵、6位ブロイラー、7位トマト、8位ねぎ、9位みかん、10位いちごの順。
鶏卵の上位は茨城県356億円(構成比8.0%)、2位千葉県321億円(同7.3%)、3位鹿児島県250億円(同5.7%)、4位岡山県211億円(同4.8%)、5位広島県200億円(同4.5%)。
ブロイラーの上位県は宮崎県505億円(構成比17.5%)、2位岩手県499億円(同17.3%)、3位鹿児島県496億円(同17.2%)、4位青森県182億円(同6.3%)、5位北海道123億円(同4.3%)。