岩手県産『美海鴨』東京エリアに届ける 食鳥・食材卸のプレコフーズ

首都圏1都3県の飲食店や学校、病院など3万7,000件以上と取引実績のある㈱プレコフーズ(髙波幸夫社長―本社・東京都品川区大崎1-2-2)は、このほどオリジナルブランド鴨肉『岩手 美海鴨(みうながも)』を商品化した。
あい鴨生産の㈱甘竹田野畑(甘竹秀企社長、岩手県田野畑村)に肥育を依頼。都心の高級店や、本当に良い鴨肉を求める店舗の声に応える。
美海鴨はチェリバレー種で、全肥育期間にわたって抗生物質などを使わず、独自に配合設計したペレット状飼料を給与。敷料上での薄飼いもストレス低減につながり、くさみが少なく、うま味とコクのある肉質に仕上げている。
飲食店と顧客が満足し、かつ大きすぎないサイズ感にもこだわる。鴨ロースは1枚約480グラム、もも肉は同300グラムの指定規格で販売。ボリューム感のある鴨ステーキや、低温の油でじっくりと煮込むコンフィなども一枚肉で作れる。
卸売価格は鴨ロースが1キロ4,830円、もも肉が3,350円(税別)。
鴨肉の本格的な需要期を前に、同社では美海鴨のロースについて「脂と赤身のバランスが良く、やわらかくて甘みがある。鴨しゃぶや、ミディアムレアのステーキなど、さっと焼いて食べるメニューにおすすめ」と紹介。
もも肉については「コク深く濃厚な味わい。適度な弾力と、香り高い脂のうま味を楽しめる。鴨鍋、すき焼きなどに使えば脂の甘みがだしとなり絶品の味わいになる」としている。
1955年に品川区大井町の鶏肉問屋「鳥利商店」として創業し、94年に現体制となった同社。枝葉を模したロゴ入りの軽トラ(保冷車)で、首都圏の路地を縫うように走り、食鳥肉や各食材を届けている。24年度の売上高は約305億円。グループの従業員数は約1,220人。