国内、海外事業を強化 キユーピー

西日本の液卵、加工の生産拠点再編

キユーピー㈱(長南収社長―本社・東京都渋谷区)は7月5日、2019年5月期の決算説明会で「国内での持続的成長と、海外での成長加速を実現する」との方針を明らかにした。

事業別では、調理・調味料、サラダ・惣菜、タマゴ、フルーツソリューション、ファインケミカル、物流の各事業の成長を加速化させる内容となっている。

国内のタマゴ事業関連では、キユーピータマゴ㈱の西日本地域の生産拠点5か所を再編し、高速割卵機による大量生産と、少量多品種の生産にも対応した液卵専用の三田工場(兵庫県三田市)を今年8月に稼働させる。一方、割卵からの一貫生産ができる加工品専用の新伊丹工場(兵庫県伊丹市)を20年1月に稼働させ、加工技術による付加価値製品を生産する。

また、グループ内の販路を活用し、「レンジでとろ~り目玉焼き風」「たまごのスプレッド」「厚焼きたまご」などの家庭用市場への展開や、小容量凍結卵によるオペレーションの提案などで中食市場への展開を進める。

海外では、中国で営業拠点を増設し、マヨネーズ・ドレッシングのエリア拡大と提案活動の強化を進め、2ケタ成長を継続。東南アジアでは深煎りごまドレッシングを中心に需要を創出し、120%成長を継続する。