たまニコAGAIN2021 日卵協ヤングミーティング企画

日本縦断チャリリレー実施へ

会員ら約30人が出席し、次年度以降の鶏卵消費のさらなる拡大策について情報共有した

(一社)日本卵業協会の青年部組織「ヤングミーティング」(松本邦義代表幹事)は1月10日、同協会の新年賀詞交歓会に先立って全国大会を開き、鶏卵の正しい知識や魅力の普及、消費拡大などに向けた30年度の事業内容と、次年度以降の企画について情報共有した。

冒頭あいさつした松本代表幹事(松本米穀精麦㈱)は、鶏卵業界が相次ぐ災害や厳しい経営環境、貿易自由化の進展など、多くの課題に直面している一方、明るい話題として「今年2019年は、ラグビーワールドカップがいよいよ開催され、来年は東京オリンピック・パラリンピック、さらに2025年には大阪万博がある。我々はぜひ上を向いて、これまでの取り組みを継続することが大切と考えている」と述べた上で、ヤングミーティングの諸活動について「『たまごニコニコ大作戦』は、野田さんが2007年にチャリ(自転車)で最初に日本を縦断した時の思いをつなげていこうと〝卵の素晴らしさをみんなに伝えよう〟とのスローガンの下、『たまニコAGAIN』として2013年、さらに昨年2018年も実施され、その取り組みは国際的にも表彰された。『たまごニコニコ料理甲子園』も、本当に高校生とはとても思えない出来栄えの作品が登場している。受賞作品のレシピ集などを、鶏卵の消費拡大に継続的に活用していかなければならない。『たまごのソムリエ検定』についても、一ツ星検定、三ツ星検定ともに受検者数がかなり増えてきた。五ツ星検定の創設についても、今年は進めるタイミングではないかと感じている。亥年の亥は、種や卵などの生命力が閉じ込められた状態を指すとされる。まさに生命力が芽を出し発展していく直前の年ではないかと思う。〝継続は力なり〟と申し上げた通り、ヤングミーティングの諸活動も、ぜひ良い形で発展的に継続できるよう、倍旧のお力添えをお願いする」とし、多くの業界関係者の参加を呼びかけた。

出席者の自己紹介に次いで、平成30年度の活動内容や成果を報告。

31年度以降の事業については、『たまニコAGAIN2018日本縦断チャリリレー』の野田裕一朗実行委員長(㈱のだ初)が、同イベント終了後のアンケートや、昨年10月の会合での協議内容などを踏まえて、『たまニコAGAIN2021日本縦断チャリリレー』を2年後に実施する計画を発表。「過去の反省点をもとに、皆様の準備が進めやすいよう、早めの告知をさせていただいた。今年の春までには、詳細を発信できるようにしたい」と述べた。たまニコAGAINがない今年と来年についても「イベントを毎年実施している地域の活動は成功している。各都道府県や地域で、たまニコイベントなど何らかの活動を継続的に実施することで、消費者へのアピールになり、行政や関連団体などとも協力体制ができ、予算なども確保しやすくなるようだ。特に昨年の新潟県の登山客へのPR活動や、栃木県のマラソン大会に参加しての活動などは、ターゲットを絞った素晴らしい取り組みと思う。また、私も今年45歳になり、21年には47歳になるため、次世代のより若い人たちが運営の主役になることも考えていかなければならない」と提案した。

オブザーバーとして出席した日本卵業協会の馬場昭人会長は、現在の鶏卵需給状況などに触れた上で、「これから先は、この業界の一人ひとりが意思を持って、取り組んでいく以外に方法はない。ヤングの方々が動かないと、おそらく何も動かない。そのような意味で、業界の将来は皆さんの肩にかかっている。だめだったら、また違う方向から取り組めば良い。今年と来年、どこまで消費が促進できるか、とことん取り組んでほしい。さらに、生販がもっと話し合えるようにならなければ、この業界はうまくいかないと思う。ぜひ頑張ってほしい」と述べた。