「国連食料システムサミット2021」へ支持表明 ケンコーマヨネーズ

ケンコーマヨネーズ㈱(東京本社・東京都杉並区)は7月14日、今年9月に米国ニューヨークで開催される「国連食料システムサミット(Food Systems Summit)」への支持を表明し、コミットメントを提出した。

「国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成のためには、持続可能な食料システムへの転換が必要不可欠」とのグテーレス国連事務総長の考えに基づき、今年7月にイタリア・ローマでプレサミット、9月に米国ニューヨークでサミットが開かれる予定。同サミットでは、食料システムの視点で捉えて、持続性の確保を世界的な共通課題として議論し、今後のあるべき姿を示そうとする各国ハイレベルによる初めての国際会議となる。

食料システムの課題として、①質(栄養)・量(供給)両面にわたる食料安全保障②食料消費の持続可能性③環境に調和した農林水産業の推進④農山漁村地域の収入確保⑤食料システムの強靭化――の5つのテーマが設定され、それぞれの課題解決に向けて議論する。日本でも同サミットの趣旨に賛同した民間企業が実施していく取り組みをコミットメントとして提出し、政府が取りまとめて国連に提出する予定。

ケンコーマヨネーズは「すべての持続可能な開発目標の達成に向け、持続可能な食料システムへの変革のための具体的な行動を推進するために開催される国連食料システムサミットへの支持を表明します。当社グループは、持続的な食料システム、特に『食料消費の持続可能性』と『環境に調和した農林水産業の推進』の実現に貢献するため、食品ロス・食品廃棄物の削減や温室効果ガス排出量の削減に取り組み、食を通じて人々の健康・幸せ作りに寄与すると共に、持続可能な社会の実現に貢献します」とのコミットメントを提出した。

具体的な取り組みと目標は次の通り。

▽「食料消費の持続可能性」の実現のために=2030年までに食品ロス・食品廃棄物の15%削減を目指す(2019年度対比)。アップサイクル商品の開発を推進する。

▽「環境に調和した農林水産業の推進」の実現のために=2030年までに温室効果ガス排出量の50%削減を目指す(同)。環境に配慮した資材を選択し、プラスチック使用量の削減を推進する。