種鶏導入はレイヤー、ブロイラーとも増加へ
(一社)日本種鶏孵卵協会(山本満祥会長)は7月11日にブロイラー、12日にレイヤーの種鶏導入と素ひな計画生産検討会を開いた。調査から推計したブロイラー種鶏は30年が前年比1.9%増、30年度が前年度比0.4%減。レイヤー種鶏の導入羽数は30年が前年比8.0%増、30年度が前年度比7.7%増。ブロイラーとレイヤーのひなえ付け羽数をそれぞれ前年並みと仮定したコマーシャルひなの需給は、年次ベース、年度ベースとも余剰気味に推移する見通しとなっている。
ブロイラー種鶏は年度で減
全国のブロイラー孵卵場49社(場)から集計した平成30年(1~12月)の種鶏導入計画羽数は489万8609羽で、前年実績(486万9675羽)比では0.6%増、30年度(30年4月~31年3月)は479万9543羽で、前年度実績(487万4953羽)比では1.5%減少する計画。
地域別では、東日本(北海道から関西まで)は年次ベースが182万200羽で前年比3.4%増、年度ベースが177万8350羽で0.7%減。中国四国は年次ベースが59万5410羽で同3.9%減、年度ベースが56万2600羽で同8.3%減。九州は年次ベースが248万2999羽で同0.3%減、年度ベースが245万8593羽で同0.5%減の見込みとなっている。
導入調査のカバー率(年次、年度ベースとも97.1%)などを基に推計した全国の種鶏導入羽数は、30年が510万8000羽で前年(501万5000羽)に比べ1.9%増、30年度が499万8000羽で前年度(502万1000羽)に比べ0.5%減の見込みとなっている。
羽色別の種鶏導入計画は、白色羽系は年次ベースで0.3%増、年度ベースで1.4%減。有色羽系は年次ベースで1.4%増、年度ベースで4.2%減。地鶏系は年次ベースで21.7%増、年度ベースで8.4%減の見込み。
全体の構成割合は、29年と30年の年次ベース、年度ベースとも白色羽系96.8~97.1%、有色羽系1.8~1.9%、地鶏系1.1~1.4%で、構成比はほぼ変わらず、白色羽系が大部分を占める。
種卵採取開始日齢180日(6か月齢)、採取期間270日(27~64週齢)、種鶏1羽当たりひな生産146.2羽(28年までは141.7羽)を基に試算したブロイラーひなの生産能力は、30年が7億3924万羽で前年比1.2%増、30年度が7億4145万羽で前年度比1.4%増となる。
30年のコマーシャルひなのえ付け羽数を前年並みの7億3488万羽と仮定すると、年次ベースでは436万羽、年度ベースでは657万羽の余剰となる。
調査協力孵卵場は次の通り。
東日本=㈱十文字チキンカンパニー、㈱アマタケ、㈱イシイ(東北・関東)、㈱高田ポートリー、㈱松本鶏園、日本ホワイトファーム㈱(知床・東北)、㈱オオヌマ、㈱福島エンヤ、㈱森孵卵場(宮城・関東・和歌山)、プライフーズ㈱、㈱山本養鶏孵化場、㈱スリーエム、㈱ヤマモト、とりっこ倶楽部〝ホシノ〟
中国四国=㈱一宮家禽孵卵場、㈱オーエヌポートリー、㈱福田種鶏場、米久おいしい鶏㈱、石井養鶏農協(徳島)、㈲篠塚孵化場、㈲松尾孵卵場、㈱大山どり、㈱森孵卵場(四国・岡山)、㈱パートナーズチック
九州=深川養鶏農協、㈱山形種鶏場、㈱森孵卵場(福岡・大分・宮崎)、㈱久留米孵卵場、㈱ヨコオ、㈱イシイ(九州・鹿児島)、㈱児湯食鳥、㈱JAフーズさが、マルイファーム㈱、㈱ジャパンファーム、㈱アクシーズ、㈲竹下種鶏孵化場、宮崎くみあいチキンフーズ㈱、ティケイエビス㈱、日本ホワイトファーム㈱(宮崎)、㈱ウェルファムフーズ(霧島)、鹿児島くみあいチキンフーズ㈱