レイヤー種鶏は約8%増加 種鶏導入計画
全国のレイヤー孵卵場24社(場)から集計した平成30年(1~12月)の種鶏導入計画羽数は116万6352羽で、前年実績(107万8245羽)比では8.2%増。30年度(30年4月~31年3月)は114万3477羽で、前年度(106万565羽)比では7.8%増とかなりの程度増加する計画。
地域別では、東日本(北海道から関東甲信越まで)は年次ベースが72万3492羽で9.9%増、年度ベースが70万4117羽で9.8%増。中部は年次ベースが23万8020羽で3.5%減、年度ベースが27万8820羽で8.5%増。中四国・九州は年次ベースが20万4840羽で18.0%増、年度ベースが16万540羽で1.1%減。
このように、東日本で年次、年度とも大きく増加した計画となったことが、全国レベルでも前年水準を上回る結果になったとみられる。
導入調査のカバー率(年次ベース89.5%、年度ベース90.3%)などを基に推計した全国の種鶏導入羽数は、30年が128万8000羽で前年(120万5000羽)に比べ6.9%増、30年度が128万2000羽で前年度(117万4000羽)に比べ9.2%増の見込みとなっている。
卵殻色別の種鶏導入計画は、白色卵系は年次ベースで13.9%増、年度ベースで2.7%増。褐色卵系は年次ベースで0.4%減、年度ベースで26.0%増。ピンク卵系は年次ベースで3.3%減、年度ベースで14.5%減の見込み。
全体の構成割合は、白色卵系は29年59.9%、30年63.0%、年度では29年度62.2%、30年度59.3%。褐色卵系は29年31.8%、30年29.5%、29年度28.7%、30年度33.5%。ピンク卵系は29年8.4%、30年7.5%、29年度9.1%、30年度7.2%と変動している。
種鶏の育成率97.0%、供用期間308日(44週、25~68週齢)、種卵の平均採取率を白93.0%、赤92.4%、ピンク94.3%、種鶏1羽当たりひな生産羽数を白100.9羽、赤91.2羽、ピンク104.6羽などとして試算した素ひな出荷羽数は、30年が1億1380万羽で前年比0.4%減、30年度が1億1416万羽で前年度比0.2%減の見込み。
30年のコマーシャルひなえ付け羽数を前年並みの1億1173万羽と仮定すると、ひな需給は年次ベースで208万羽、年度ベースでも244万羽の余力が見込まれる。
調査協力孵卵場は次の通り。
北海道・東北=小岩井農牧㈱小岩井農場、㈲岩村ポートリー北海道事業所
関東甲信越=千葉孵化場㈱、㈱小松種鶏場、㈱I・ひよこ、㈲岩村ポートリー、㈱トマル、神奈川県養鶏経済農業協同組合連合会、丸天農園養鶏孵化場、㈱カントウ、イセファーム㈱(茨城)
中部=とりっこ倶楽部〝ホシノ〟、日本レイヤー㈱、㈱大畑シェーバー孵化場、㈱後藤孵卵場、㈱三重ヒヨコ
四国・九州=㈲新延孵化場、㈱村田孵化場、マルイファーム㈱、(資)琉球孵卵場、㈱梶原種鶏孵化場、㈱坪井種鶏孵化場、アミューズ㈱、㈱後藤孵卵場九州営業所