友加里さんの『卵百珍』 レシピ連載スタート
日本人は昔から、卵が本当に大好きだった!!
103種類もの卵料理を収録し、天明5(1785)年に刊行が始まった料理本『万寶料理秘密箱 一名玉子百珍』。本紙では昨年8月から、国立情報学研究所の北本朝展准教授(人文学オープンデータ共同利用センターセンター長)と、国文学研究資料館古典籍共同研究事業センターの山本和明副センター長(同館特任教授)の協力のもと、両機関が整備している「江戸料理レシピデータセット」に掲載された卵百珍の現代版レシピを紹介してきました。
連載は2月15日号で一度ストップしましたが、このほど両機関に加えて、『三ツ星タマリエ』のたまごタレントとして活躍する友加里さんの協力を得て、卵百珍の現代版レシピを再び紹介していくことになりました。
今回は、レシピを鶏鳴新聞本紙(初回は6月5日号)と、江戸料理レシピデータセット『卵百珍』レシピページ(http://codh.rois.ac.jp/edo-cooking/tamago-hyakuchin/recipe/) 、クックパッド「江戸ご飯」キッチン(https://cookpad.com/kitchen/14604664) 、そしてレシピ考案者の友加里さんのインスタグラム(https://www.instagram.com/tamagoyukari) へ同時掲載するなど、『卵百珍』“リバイバルプロジェクト”をマルチメディアに展開していきます。
卵は江戸時代の高級食材。卵百珍に掲載されている各料理は、ハレの日や滋養をつけたい時など特別な機会のために、当時の料理人が様々にアレンジしながら調理していたようです。
200年以上の時を経て、現代に生まれた友加里さんも、調理師や漢方養生指導士の資格を持つ〝たまご料理人〟。パーティーの場などにも映えるような、楽しく華やかで栄養たっぷりの現代版〝卵百珍〟を紹介していきます。
友加里さんのコメント
みなさんこんにちわ!三ツ星たまごソムリエの友加里です。今月号から、『卵百珍』の現代風アレンジレシピの連載を始めさせていただきます!
みなさんの身近にある食材や調理器具を使って、『現代の卵百珍』を作っていきたいと思います。
このレシピを通し、皆様とコミュニケーションを深めていけたら嬉しいです。どうぞ、よろしくお願いします!
『卵百珍』=江戸時代後期の天明5(1785)年に前編5編が刊行され、重版も重ねた当時の人気料理本。著者は「花洛(京都)の器土(かわらけ)堂こと器土堂主人」とされる。寛政7(1795)年刊行の後編(2編3冊)では、魚介類などの料理が中心となっている。1つの食材を使った100のレシピを集めた書籍は「百珍物」と呼ばれ、前編刊行の3年前に刊行された『豆腐百珍』がその始まりとなった。