冬季の換気課題を解決 『小型分散型 畜産用熱交換器』発売 パナソニック環境エンジニアリング

パナソニック環境エンジニアリング㈱(東京本社・東京都港区)は、鶏舎内の環境改善と空調設備の負荷軽減を目的とした新製品『小型分散型 畜舎用熱交換器』を開発し、5月から販売を開始した。

鶏舎では、アンモニアやCO2(二酸化炭素)の濃度が上昇すると、鶏の健康被害や作業環境の悪化が生じるため、十分な換気が求められる。しかし、特に冬場は冷たい外気をそのまま取り入れると舎内温度が急激に低下するため、換気不足や寒さに弱い鶏がヒートショックを起こすなどの課題が指摘されてきた。

同社の新製品は、外気を効率的に加温して取り込む熱交換機能を備えており、冬場でも安定した換気を実現。これにより鶏舎内の温熱環境を改善し、換気不足と健康被害の両面をカバーする。主な特長は次の通り。

①高効率熱交換で寒冷地に最適=冷たい外気を暖めて供給することで、鶏のヒートショックを防止。熱ロスを抑え、鶏舎内の空調機器の負担低減とエネルギーコストの削減に寄与する。

②省スペース・メンテナンス性に優れた設計=側壁ビルドイン設計により、鶏舎内への突出が少なく、省スペースでの設置が可能。内部洗浄が容易なうえ、フィルターレス仕様でメンテナンス頻度も低減。長期運用に対応する。

③換気システムとの自動連動で省力化=畜舎換気コントローラと熱交換機を自動連動させることで省人化をサポート(オプション対応)。必要換気量に応じて台数も調整でき、鶏舎の規模や目標換気量に応じて柔軟に運用できる。

④環境改善による鶏の健全育成を促進=分配配置により鶏舎内の温度ムラを軽減。安定した空気環境が維持されることで鶏の健康管理がしやすくなり、生産性の向上も期待できる。

詳細は同社ウェブサイト(https://panasonic.co.jp/hvac/peseng/)または春日井事務所(電0568-81-1162)へ。