淘汰鶏の餌切り時期の厳守 日本成鶏処理流通協議会が要請

日本成鶏処理流通協議会(会長=宮本一彦六ツ美養鶏加工協同組合代表理事)は4月11日、「淘汰鶏の餌切り時期の厳守」を(社)日本養鶏協会に要請した。
同協議会では、ブロイラーにはない成鶏肉の「味とコク」は近年見直され、加工原料としても一定の評価を得ており、同協議会では、淘汰鶏の有効利用と価値向上は成鶏処理場だけでなく、採卵養鶏場の経営への一助にもなる――としている。
ただ、採卵養鶏場から成鶏処理場に出荷される淘汰鶏の中には、数日間の餌切りや制限給餌が依然として行なわれているものがあるため、成鶏処理場では鶏の死亡率が増加したり、肉焼けや脱羽不良が起きている。特に最近の小型鶏ではこの傾向がひどいとのことで、「餌切りは成鶏肉の歩留まり低下や、骨折れによる解体不良を起こし、商品価値を著しく低下させている」としている。
また、中国でH7N9型鳥インフルエンザが発生している中で、体力が落ちた鶏は抵抗力も低下し、鳥インフルエンザや細菌への感染率が高まる恐れもあることから、採卵養鶏場に対して(1)淘汰時の餌切りは出荷前日朝の給餌後にする(2)制限給餌は行なわない(3)淘汰時まで給水を行なう――の徹底を求めている。

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