ウイルス・細菌対策の光触媒コーティング剤『blocKIN(ブロッキン)』 ファッコ・ジャパンが発売
ファッコ・ジャパン㈱(マッシモ・フィンコ社長―本社・京都市)は、光触媒の力を活用したコーティング剤『blocKIN(ブロッキン)』を新発売した。
小型のスプレータイプで、農場事務所や鶏舎に入る前の前室、壁、ドア、作業着などに吹き付けることで、鶏舎内にウイルスや菌を持ち込むリスクを簡便に低減できる。サイズは50ml(税別1280円)、220ml(同2980円)、450ml(同5400円)の3種類。さらにAg配合ミストタイプのハイパー(240ml、同1万2800円)がある。
同社は昨年から、各種のウイルスや細菌の不活化作用が確認されている光触媒製品の養鶏現場への導入に取り組んでいる。光触媒剤の主成分の二酸化チタンは、光が当たると表面に酸化分解力を持つ活性酸素を発生させ、ウイルスの体を構成しているたんぱく質を分解する。
高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスを使った北里大学の試験では、塗布から48時間後のウイルス低減率が99.99%以上。アデノウイルスの試験では4時間後の低減率が68.24%。ネコカリシ(ノロ)ウイルスの試験では6時間後の低減率が99.89%だった。たんぱく質を分解するため、細菌やカビなどの微生物も低減し、大腸菌は24時間で8割近く低減した試験結果が出ている。
光触媒剤は太陽光だけでなく、蛍光灯や白色LEDの光にも反応し、効果はコーティング剤が残っている間は持続する。ヒトや動物に対する安全性が証明されており、これまで教育施設や病院、公共施設などへの施工事例も多いため、プロによる鶏舎設備や事務所内外への塗布施工も可能とのこと。
詳細はファッコ・ジャパン(電075-672-0324、Eメール=kuniko.nabika●facco.jp)へ。
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