キユーピー 業務用の丼用たまご(だし風味)など発売

伸長するデリカやパン、加工食品への対応強化

キユーピー㈱(髙宮満社長―本社・東京都渋谷区)は9月2日から、カツ丼やエビフライ丼に使える『スノーマン丼用たまご(だし風味)』【写真上】など、秋の業務用9品を発売する。同商品は、解凍後に丼メニューにかけるだけで半熟の卵とじのような見た目に仕上がる。味は昆布だしとカツオ節だしを使った関西風とし、タレがご飯に染み込み過ぎないため、外食だけでなく中食(総菜・弁当)とも相性が良い。

製造工場はキユーピータマゴ㈱尾張工場。1袋500g入り、賞味期間は冷凍で1年間。

タマゴ加工品関係では、関東風の味に仕上がる既存品『スノーマン丼用たまご』や、トッピングに使える『スノーマンハーフたまご(半熟風)H』『同スライスたまご(半熟風)』などのリニューアル版も同時発売する。

キユーピーフードサービス本部の岩田清司本部長(執行役員)はオンライン会見で、伸長するデリカ・ベーカリー・加工食品業態への対応力を強化したいとし、高まり続ける健康志向に応える面からも「グループの強みであるサラダとタマゴの価値を高める動きを加速させていく。これらの価値の啓発、領域の拡大という二面から進め、業務用市場でさらに楽しんで食べていただくための提案を積極的に行なっていきたい」などと述べた。

同本部の田村則之開発部長は、丼用たまごの活用方法などについて「小型スーパーなどではオペレーションの煩雑さから敬遠されがちな『冷やし麺とカツ丼のセット』も手軽に提供できるようになる。人手不足で、メニューにバリエーションを持たせられないとの悩みを解決できる」と提案した。

さらに同社では、10月3日から定期外発売品としてデリカ・加工業態に向けた大容量品『パスタサラダ用マヨネーズ』(1袋11kg入り)、『スノーマンとろっとスクランブル5000』(同5kg)、『スノーマン卵黄風ソース(高粘度)』(同1.8kg)、『キユーピーのサラダごろごろたまごサラダ(ベース)』(同5kg)を販売し、堅調な中食需要に応える。