友加里の「世界たまごニコニコ料理」 今号からスタート
今号から、友加里さんによる『世界のたまごニコニコ料理』の連載を始めます。新型コロナウイルスの感染拡大防止のためとして、各国が出入国制限を強化するなど、海外旅行に行きづらくなっている昨今ですが、世界への関心は持ち続けていたいもの。知られざる世界のたまご料理を、元気たっぷりの「1人前2個以上」のレシピで紹介していただきます!
第1回は『デビルドエッグ』。第二次世界大戦後の米国でポピュラーになった料理で、米国発祥と思っている人も多いようですが、友加里さんが調べたところ、発祥は現在のイタリア。
現在食べられている様々な料理も、世界各国を伝播する中で発展してきたものが多いですが、デビルドエッグは一説によると、古代ローマ時代に、裕福なローマ市民(貴族)の食前のおつまみとして供されたものが原型。その後、西暦1200年代以降にスペインなど欧州の料理本にも登場し、1800年代に米国に上陸。ボストンの料理学校の教科書で、マヨネーズとの組み合せが初めて紹介されたそうです。
「デビル」が料理用語として初めて登場したのは、1700年代後半の英国とのことで、味付けを辛くしたり、スパイスをたっぷりつけて焼いたり揚げたりすることを指したそう。日本の〝悪魔のおにぎり〟の悪魔(おいしすぎて食べ過ぎる)とは、ちょっと違うようです。
卵が豊富に含むたんぱく質や脂質などの栄養素は、免疫細胞や抗体の材料。今こそ卵料理をたくさん食べるメリットを、業界内外に広く発信したいですね。
レシピは鶏鳴新聞フェイスブックページでも紹介しています。