変動要因の多い今年の卵価を占う
2019(令和元)年の鶏卵相場(東京・M加重)は、前年から続く生産過剰基調を反映し、前年同月を下回る展開が続き、成鶏更新・空舎延長事業も2回にわたって発動した。ただ、秋口に入り台風や豪雨災害が連続して産地の千葉県を中心とした関東地域を襲ったことや、本格的な需要期が始まったことで需給が回復。相場も9月下旬に200円台に乗せ、その後も順調に上昇したが、年間では前半安の影響で、前年の180円を7円下回る173円前後にとどまった。2020(令和2)年については、ひなえ付け羽数の動向、配合飼料価格や人件費、物流費の値上がり、さらには鳥インフルエンザ(AI)の脅威、TPP11や日欧EPA、日米貿易協定による輸入卵の動向など、不透明な部分が多い中で、鶏卵業界の有識者11人に、今年の卵価を占っていただいた(11人の年間平均は188円)。
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