〝焼き目入り〟の厚焼き卵など ケンコーマヨネーズが新商品7品を発売

手作り感や小型形態が開発ポイント

『惣菜亭 焼き目入り厚焼き卵H』を使った厚焼き卵の田舎風押し寿司

ケンコーマヨネーズ㈱(炭井孝志社長―東京本社・東京都杉並区)は、フードサービス業向けにサラダ・総菜類、タマゴ加工品、マヨネーズ・ドレッシング類の新商品7品を7月16日に発売した。

今回は人手不足の問題に応えた調理の簡便化に役立つ商品として、素材を生かした手作り感のある商品や、使い切りやすい小型形態の商品などを開発した。外食やコンビニエンスストア、量販店、ベーカリーなどの各業態に向けて、新商品を使った300以上のメニューを用意して提案していく。

『惣菜亭 焼き目入り厚焼き卵H』は、手作り風の温もりを感じる、こんがりとした焼き目入りの厚焼き卵。三温糖と煮切り本みりんでコクと甘味を出し、風味豊かな焼津製造鰹節のだしと北海道産真昆布のだしを使用して、甘みとだしのバランスが取れた味付けに仕上げた。静岡富士山工場で割卵から焼成、パックまでの工程を工場内で一貫して行なう〝連続一貫生産工程〟で製造しており、焼き目入りの商品は今回初めてラインアップされた。

『チルド手作り風チキン南蛮用タルタルソース』は、ゆで卵入りで、卵とたまねぎの風味にこだわり、酸味の少ないまろやで手作り風のシンプルな味わいに仕上げた。なめらかな粘性で口溶けがよく、甘酢になじみやすいため、メニューとして一体感が出る。きゅうり、にんじん、バジル、抹茶など、ひと手間を加えてオリジナルのタルタルソースを簡単に作ることができる。

『チキンとキヌアのサラダ』は、人気のスーパーフードのキヌアやレンズ豆に必要な下処理が不要で、簡単にメニューに取り入れることができる。キアヌをベースにチキン、レンズ豆、きゅうり、たまねぎ、赤ピーマンの6種の具材が鮮やかに映え、メニューを明るく彩る。あっさりとシンプルな味わいにオリーブオイル、レモン果汁、クミンの香りが広がる。

チキンとキアヌのケールサラダ

このほかの新商品は、ドイツの人気料理「カリーヴルスト」に着目した〝世界のソース〟シリーズの新商品『ジャーマンカリーケチャップ』、500グラムの小型形態をラインアップに加えた『パンプキンサラダS』と『金ごまごぼうサラダ』、山椒の風味が香る薄味仕立ての『和彩万菜 ちりめんとお豆の山椒煮』。

7月3日に東京本社で開いた新商品発表会では島本国一常務執行役員商品開発本部長が「2018年4月にスタートした中期経営計画『KENKO Value Action~価値の創造~』では、中核をなす基本方針としてCVS経営を掲げており、社会と企業の双方に価値を生み出す企業活動を経営の根幹に据え〝サラダNo.1企業〟として成長・発展し続けることを目指している。直近の2019年3月期の業績は増収減益であった。

この中で計画を進めていたグループ生産拠点構想では静岡富士山第2工場が今年2月から稼働を始めた。西日本工場の増築工事は3月に完了し、4月から本格的に稼働している。

タマゴ加工品については、小型形態を含め中食市場の拡大に伴い、お弁当や総菜向けの厚焼き卵など、まだまだ販路を拡大できると考えている。生産体制を強化した静岡富士山工場を起点としてタマゴ加工品のさらなるシェア拡大を目指す。

西日本工場の増築部分では、小型形態を含めたロングライフサラダの増産が可能となる。大型から100グラム以下の小型まで幅広い形態のロングライフサラダを製造し、お客様の細かい要望に応えていきたい。

2018年度に新設したダイエットクック白老、関東ダイエットクックの神奈川工場を加えた4工場の着実な稼働に伴い、生産体制の強化と生産能力の平準化を図ってさらなる販売の拡大、従業員の働き方改革にも今年度は積極的に取り組みたい」などとあいさつし、企画開発課の日髙智美課長が新商品7品の特長を紹介した。