1人当たり鶏卵消費量 日本は330個で3位 IECクアラルンプール会議

国際鶏卵委員会(IEC―ベン・デラート会長)は9月18日から22日までの日程で、マレーシアの首都・クアラルンプールで「IECグローバルリーダーシップ会議」を開いた。会議には、日本の(一社)国際養鶏協議会を通じた養鶏関係者や個人、機器メーカーなど約30人を含む、世界36か国から約360人の鶏卵産業関係者が出席した。会場では、各国のレポーターが報告した2015年の鶏卵生産量、消費量、飼養形態、飼料価格、生産コストなどをまとめた『2016年IECアニュアルレビュー』(年次報告資料)も配布されたほか、5か国からの優れたマーケティング・キャンペーンの発表では、日本の㈱アキタの山﨑俊明経営戦略室長の『ブランドたまご〝きよらグルメ仕立て〟と〝ビィータ〟のマーケティング』が最優秀賞のゴールデンエッグ賞を受賞した。1回目のレポートは、過去数年間のアニュアルレビューも参考にしながら、各国の1人当たり鶏卵生産量、飼料価格や生産コストなどをまとめて紹介する。

鶏卵消費量

各国のレポーターが報告したIECアニュアルレビュー(年次報告)によると、各国の年間1人当たり鶏卵消費量(殻付換算)は、1位がメキシコの352個、昨年まで2位だったIEC会議開催国のマレーシアの報告はないため2位のままとした。会議で歓迎のあいさつをしたマレーシア農業省獣医局長のカマルデーン博士は「マレーシアの2015年の鶏卵生産量は77万5000トン、過去10年間は年平均伸び率は6.7%で、これは人口増加率よりも大きく、自給率は115%。最も安い動物性たんぱく質として消費され、1人当たり375個」と述べたが、これが正しければメキシコを抜いて1位となるが……。
日本は前年より1個増の330個で3位。4位ロシアは6個増の291個。5位と6位は順位が入れ替わり、アルゼンチンが10個増の266個で5位、鳥インフルエンザ(AI)の発生で生産量が減少するとともに価格が高騰して消費が減退した米国が9個減の252個で6位、コロンビアが10個増の252個で同6位。
1人当たり消費量が増加したと報告したのは23か国と多い。卵の生産は飼料効率に優れ、栄養面でも最高のたんぱく質供給源であるほか、各種のビタミン、ミネラルを含み、最大の懸念材料であったコレステロールの摂取基準値も各国で撤廃されるようになって、卵は健康面でも欠かせない食品として広く消費者に認知されてきていることが要因とみられる。減少報告は、AIが発生した米国、米国からの種鶏輸入減などによる影響を受けたとされる中国(13個減)と、スロバニア(2個減)、スイス(4個減)、ポーランド(8個減)、キプロス(25個減)の6か国。

飼料価格と生産コスト

2015年の主要25か国の1トン当たり飼料価格と、22か国の鶏卵生産コスト(農場出荷時の原卵1ダース当たり)をまとめた。
25か国のうち、飼料価格が値上がりしたと報告したのは、インドとアルゼンチンの2か国。
飼料価格が安い順は、1位は米国の241.50ドル、2位はアルゼンチンの242.84ドル、3位はスロバキアの244.13ドル、4位はポーランドの260.13ドル、5位はロシアの266.81ドル。
高い順では、1位はスイスの654.90ドル、2位は日本の559.02ドル、3位はニュージーランドの436.09ドル、4位は中国の402.09ドル、5位はメキシコの396.81ドル。日本の飼料価格については、IEC会議に参加した関係者から、大手の購入実態はもう少し安いのではとのニュアンスで、どのような報告なのかとの声も上がっていたが、農林水産省の飼料統計による採卵成鶏用配合飼料バラ1トンの工場渡し価格が報告されているとみられている。
1ダース当たりの鶏卵生産コストが一番安い国はインドで0.61ドル、2位は米国0.63ドル、3位はデンマーク0.69ドル、4位はロシア0.72ドル、5位はペルー0.76ドル、6位はハンガリー0.77ドル。
高い国の1位はスイス2.99ドル、2位はカナダ1.50ドル、3位はオーストラリア1.39ドル、4位はニュージーランド1.29ドル、5位は日本1.27ドルの順。

【マレーシアの首都、クアラルンプールで開かれたグローバル・リーダーシップ会議】

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