レイヤーひな需給 不足気味で推移

全国のレイヤー孵卵場24場から集計した平成28年(1~12月)の種鶏導入計画羽数は107万7477羽で、前年実績(102万9982羽)比4.6%増。28年度(28年4月~29年3月)では111万4720羽で、前年度実績(104万4873羽)比6.7%増と、かなりの程度増加する計画になっている。
種鶏導入羽数が増加するのは、2年近く続いた高卵価で、ひなえ付けが増加傾向にあることを反映しているとみられる。
地域別では、東日本(北海道から関東甲信越)は年次で7.7%増、年度で11.1%増。中部は年次で10.0%増、年度で10.0%減。中四国・九州は年次で12.1%減、年度で11.4%減となっている。
導入調査の全国推計のカバー率(年次ベースで91.5%、年度ベースで90.3%)を基に推計した全国の種鶏導入羽数は、28年が118万羽で前年(112万6000羽)に比べ4.8%増、28年度では121万1000羽で前年度(115万7000羽)に比べ4.7%増が見込まれている。
卵殻色別の種鶏導入計画は、白色卵系は年次で8.0%増、年度で4.9%減。褐色卵系は年次で前年と同じ、年度で13.1%増。ピンク卵系は年次で4.8%減、年度で0.7%減の見込み。
全体の構成割合は、28年の年次で白色卵系65.1%、褐色卵系26.7%、ピンク卵系8.3%。28年度で白色卵系63.4%、褐色卵系28.8%、ピンク卵系7.7%となり、白色卵系が年次、年度ともやや増加している。
種鶏の育成率97%、種鶏供用期間308日(44週まで)、種卵の採種率92.8%、種鶏1羽当たりひな生産100.34羽、同年間平均生産羽数118.9羽を基に試算した28年の素ひなふ化羽数は1億657万羽、うち素ひなの出荷羽数は9911万羽で前年比2.0%増。28年度の素ひなふ化羽数は1億720万羽、うち素ひなの出荷羽数は9969万羽で前年度比1.7%増の見込み。
コマーシャル素ひなのえ付け羽数を前年並みと仮定すると、28年は不足する月が多かったことから年間では554万羽の不足が見込まれるが、28年度ではやや改善され、496万羽の不足になると見込まれる。
調査協力孵卵場は次の通り(各社の地域は同協会の区分けに準じたもの)。
北海道・東北=小岩井農牧㈱小岩井農場、㈲岩村ポートリー北海道事業所
関東甲信越=千葉孵化場㈱、㈱小松種鶏場、㈱I・ひよこ、㈲岩村ポートリー、㈱トマル、神奈川県経済農業協同組合連合会、丸天農園養鶏孵化場、㈱カントウ、イセファーム㈱(茨城)
中部=とりっこ倶楽部〝ホシノ〟、日本レイヤー㈱、㈱大畑シェーバー孵化場、㈱後藤孵卵場、㈱三重ヒヨコ
四国・九州=㈲新延孵化場、㈱村田孵化場、マルイファーム㈱、(資)琉球孵卵場、㈱梶原種鶏孵化場、㈱坪井種鶏孵化場、アミューズ㈱、㈱後藤孵卵場九州営業所

コメントを残す