会田共同養鶏組合の直売所「たまごの駅」竣工 卵と親鶏加工品、新鮮野菜など

本紙6月5日号既報の通り、(農)会田共同養鶏組合(上村博文組合長理事―長野県松本市会田1566)は、長野県のほぼ中央、安曇野市穂高に建設していた直売所「たまごの駅」(安曇野市穂高柏原4568―1)を5月30日にオープンした。
同組合は2011年5月に、農水省から6次産業化法「総合化事業計画」の認定を受け、マヨネーズや卵焼き、成鶏肉を利用した味付け肉などの新商品を開発。「たまごの駅」では、これらの加工品や平飼い有機自然卵などを販売し、養鶏の6次産業化を通じて、経営体質のさらなる強化を図る。
5月30日の竣工式では、同組合の中島学会長が、6次産業化法に基づく県内初の直売所「たまごの駅」が完成した経緯を説明し、協力した地元関係者や建設業者に感謝の言葉を述べた。来賓として出席した宮澤宗弘安曇野市長も、会田共同養鶏組合が50年にわたり安全・安心なたまごの生産と供給に努力したことに敬意を表し、「直売所が地元産の新鮮な農産物を消費者に提供し、地域活性化にも貢献してくれることを歓迎したい」とエールを送った。
「たまごの駅」の敷地面積は約2000平方メートルで、店舗の広さは約5分の1の420平方メートル。店内には「おうはん卵」「平飼い卵」「コメ卵」「さくら卵」と多種多様な卵のほか、鶏卵・鶏肉の加工品や総菜各種、地元農家の新鮮野菜など30~40種の製品が並び、「卵かけご飯」のコーナーもあるが、全国津々浦々にある直売所とひと色違うのは、採卵を卒業した親鶏、いわゆる廃鶏利用の製品づくりと販売に力を注いでいるところだ。
店内の約半分では厚焼き玉子や味付き鶏卵・鶏肉などの加工品を製造し、その作業はガラス越しで丸見えになるようになっており、「何でも見て」というオープンさが特徴。清潔感と優しさにあふれ、障がい者や高齢者を気遣い多目的トイレも備え付けている。

コメントを残す