日本がニューカッスル病清浄国に復帰 鶏肉輸出の拡大などに期待

OIE(国際獣疫事務局)は今年2月に発行した公報(年4回発行)で、日本が昨年、ニューカッスル病の清浄国に復帰したと宣言した申告内容を掲載した。申告が受理されたことにより、わが国は同病の清浄国として国際的に認知された。
農林水産省は、(1)日本では2010年7月に愛媛県でニューカッスル病の発生が確認されて以降、同病の発生がない(2)養鶏場の飼養衛生管理基準を策定し、農家に必要な衛生対策や野生動物の侵入防止、家きんの健康チェックなどを求めるとともに、家畜保健衛生所を通じて、定期的な立ち入り調査や研修を行ない防疫対策の徹底を図っている(3)各家畜保健衛生所で家きん疾病の早期発見のサーベイランスとして『定点』と『強化』モニタリングを行なっているが、これまで発生が確認されていない――ことなどから昨年9月、OIEに、ニューカッスル病の清浄国に復帰したとと申告していたもの。
これにより今後、近隣の韓国や台湾などへの鶏肉輸出などの協議がしやすくなると期待されている。現在、日本からの鶏肉輸出を認めているのは、ベトナムと香港で、香港は愛媛県からの輸出はまだ認めていない。

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