ブロイラーの種鶏導入は3.9%増

平成23年のブロイラー種鶏の導入計画羽数は、57の孵卵場からの調査で508万8038羽、前年比4.3%増となった。
すべての地域が増加の予想で、最も伸び率が高い中国四国は17.6%(10万7200羽)増、次いで九州3.2%(8万990羽)増、東日本1.4%(2万3850羽)増となった。
羽色別の種鶏導入割合は、白色羽系97.5%(前年97.0%)、有色羽系1.5%(同2.1%)、地鶏系1.0%(同0.9%)、で、有色羽系がやや減少している。
地域別では、有色羽系は北日本で5ポイント減少し、中国四国で5ポイント増加している。地鶏系も北日本で4ポイント減少し、中部で8.2ポイント増加している。
調査のカバー率93.4%と今年5月までの種鶏導入実績を基に推計した、今年の全国ベースの種鶏導入羽数は542万4000羽(前年比3.9%増)で、素ひな生産能力は、約6億9014万羽(同2.3%増)となる。
今年のえ付け羽数は、5月まではAIや東日本大震災の影響で、九州や北日本を中心に前年を大きく下回った。6月以降は、これらの産地で増産意欲が高まるとみられることから、6月と7月は前年並み、8月以降は前年比3%増で推移すると仮定して6億7681万羽を見込んだが、それでも1333万羽のひな余剰が生じる計算になる。
検討会では「昨年来、素ひなのえ付け意欲の高まりに対して、供給力は鶏種の問題などで不足する現象がみられたが、今後は供給力が回復し、余力が生じる」との見方も出された。

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