AIワクチンの効果や食品、人への影響を評価 食品安全委

食品安全委員会は11月4日、動物用医薬品調査会で審議された輸入鳥インフルエンザ不活化ワクチンン3品目についての審議結果を公表し、12月1日までに幅広く意見・情報を募集した。この意見・情報をまとめた上で食品安全調査会に再報告されて輸入承認となるが、国の使用許可はまだ出ていないため、その取り扱いが注目される。
鳥インフルエンザワクチンについては、農林水産省が10月1日付で食品健康評価を求め、10月20日の動物用医薬品専門調査会で検討されていた。同調査会は、3品目の不活化ワクチン(ノビリスIAinac、AI不活化ワクチンNBI、レイヤーミューンAIV)とも「適切に使用される限りにおいて、食品を通じてヒトの健康に影響を与える可能性は実質的に無視できると考えられる」とした。ただ、国家備蓄ワクチンの評価は、これまでと同様に「ワクチンの使用は、早期の摘発および淘汰により根絶を図ることが困難となった場合に想定するとともに、その場合にも国の家畜衛星当局の指導の下に、モニタリングの実施など十分な管理措置を講じた上で行なうべきである」としている。
鳥インフルエンザワクチンの効果では、3ワクチンとも臨床上の異常、特に鳥インフルエンザ様症状の発現は認められなかった――としている。
今年、日本で発生した山口株による攻撃試験(10の6乗)では、非接種区ではすべて死亡した。「ノビリス」は推奨通りの2回接種では死亡やウイルス分離はなかったが、1回接種では2羽(2/10)が死亡し、ウイルスも分離された。「不活化ワクチンNBI」は推奨の2回接種、1回接種でも死亡はなく、ウイルスも分離されなかった。「レイヤーミューンAIV」は1回接種で死亡がなく、2回接種では1羽(1/10)が死亡したが、いずれもウイルスは分離されなかった。
この評価については、これまでのいろいろな報告と合わせ「発症の防止、ウイルスの排泄量の低減が確認されているが、感染の完全な防止にまでは至っていないものと考えられる」と慎重な姿勢を示している。