福島県養鶏協会が『たまごフェスタ』実施 福島大学の学生ら対象に

学生たちは友加里さんの指導を受けて調理。会員は運営をサポート

完成したスコッチエッグやミモザサラダ、卵を使ったスープなど

福島県養鶏協会(会長=三品清重㈱アグリテクノ社長)は12月20日、福島大学創立70周年記念事業の一環として、鶏卵に特化した料理・食育イベント『2019たまごフェスタin Fukushima University』(会場=同大学金谷川キャンパス〈福島市〉)を開催した。

今回のフェスタは同大学人間発達文化学類特別支援・生活科学コースの中村恵子教授(研究分野=食物学・調理学)と共に企画し、午前9時のオープニングセレモニーでは、坂巻幸司副会長(㈱サカマキ社長)が「県産卵に原発事故の影響はまったくない。安心・安全な卵を1日2個以上食べて元気を〝推進〟していこう」と呼びかけた。

第1部では三ツ星タマリエの友加里さんが、特別支援学校や家庭科の教員を目指す学生らを主な対象に、将来、子どもたちに食費区の素晴らしさを教えてもらうための『たまご料理講習会』を実施。卵が固まらない火加減や、フライパンの上手な使い方などを教え、友加里さん流のミモザサラダ、スコッチエッグ、オムレツ、スープ、プリンを参加者と調理した。学生たちはたまご料理のバリエーションの豊富さに感動したようで「友達や恋人に振る舞いたい」との声も上がった。

第2部では、自著や講演会で卵の魅力を情報発信する佐藤智春さん(㈱クオリティーライフ社長)が『食でパフォーマンスを上げるためのライフステージマネジメント~たまごが最強食材のわけ~』と題し、大学関係者や一般来場者、商工会議所の関係者ら約100人に向けて講演。現代は簡単・便利においしい食事を取れる半面、新型栄養失調といわれる栄養価の偏りが問題となり、年齢を重ねても健康を維持する価値や、薬に頼らない予防医療、質の良い食事と食材が注目されていると強調した。佐藤さんが「食を通じて社会で役立つ人材を育てられる」「栄養の質を高めると生きる質が高まる。大学教授と学生のコミュニケーションが良くなることで、未来の知恵につながってほしい」などの考えを参加者に伝えると、講演後の質疑応答では「認知症と卵の関係は?」「今日聞いた話を自分の食生活に生かしたい」などの質問や意見が続出。司会の中村教授が途中で打ち切るほど盛り上がった。

福島県養鶏協会からは、各イベントの参加者に新鮮な卵、卵や料理関係の本、フライパン(第1部参加者のみ)、協会名入りのボールペン(第2部参加者のみ)などが贈られた。