三昌物産がファインフーズの全株式取得 鶏肉の調達や販路拡大で提携

三昌物産が資本・業務提携したファインフーズ

三昌物産㈱(渡辺大雄社長―本社・三重県四日市市塩浜180)は、鶏肉の調達力強化や販路拡大で提携するため、食肉卸などを手がける㈱ファインフーズ(小金丸厚社長―本社・香川県木田郡三木町井上3098-22)の全株式を2月27日付で取得した。

三昌物産は、2017年に飼料加工業の誠興物産㈱(東京都中央区)と飼料販売業の㈲越後飼料(新潟県新発田市)、2018年に飼料販売業の㈱信和商会(新潟市東区)と資本・業務提携するなど、M&A(企業の合併・買収)戦略による業容拡大を進めている。

1999年に設立されたファインフーズは、四国や大阪府、兵庫県などのスーパーや飲食店に、鶏肉を中心とした食肉を納入しており、2019年5月期の売上高は約10億円。

今回のM&Aでは、鶏肉の共同仕入れによる調達力強化を図るほか、ファインフーズが持つ四国や関西への販路を生かして、自社の鶏肉加工品「スモークド・ササミ パトリシャン」「伊勢名物鶏めしの素」「ローストチキン」などの販売拡大を目指す。