「たまご白書2019」 キユーピーが公表

卵を〝おいしいたんぱく質〟として摂取

キユーピー㈱(本社・東京都渋谷区)は、グループ会社のキユーピータマゴ㈱(本社・東京都調布市)と共に卵に関するアンケート調査を実施し、11月5日の『いいたまごの日』に合わせて「たまご白書2019」として発表した。

卵に対する認識や食べ方、トレンドの分析を通じて卵の正しい知識の啓発や卵料理の楽しみ方の提案につなげるため、全国の20~69歳の男女2060人を対象にインターネットを通じて調査したもので、今年で3回目。

「たまご白書2019」は第1章「卵の購入・使用実態・好意度」、第2章「卵を使った料理・スイーツの購入・喫食実態」、第3章「たんぱく質に対する意識」で構成されている。主な概要は次の通り。

卵の購入・使用実態・好意度

卵の1週間の平均購入個数は6.3個で前年から横ばい。スーパーマーケットで購入する人が92.5%と突出して高いことは前年と同様だが、ドラッグストアで購入する人が増加傾向となった。

卵は「手軽に食べられる」「様々な料理に使用できる」など〝手軽で便利な食材〟のイメージが形成されている一方、「コレステロールが高く、体によくない」イメージを持つ人も13.1%と一定数存在する。実際に「コレステロール」は卵の喫食個数を控えている理由として上位に挙がっている。

「卵の喫食頻度と血中コレステロール濃度に密接な関係はない」ことの認知者は全体の18.5%、「卵は1日1個まで」と考える人は61.8%で、前年から知識の浸透が進んでいない様子が示唆された。

卵の購入時には「価格」が決め手になっており、その意識は年々強まっている。

卵に好意を持つ人の割合は87.8%で、このうち「とても好き」な人は44.0%と前年と同様に高い。理由としては「おいしい」のほか「様々な料理に使えて便利」「調理が簡単」など、前年と同様に実用的な理由が多く挙げられた。

卵料理・スイーツの購入・喫食実態

卵料理は1週間に平均3.8回食べられており、前年から横ばい。ほぼ毎日食べている人の割合は29.5%で、前年からやや減少した。

好きな卵料理と、よく食べる卵料理は共に「目玉焼き」「ゆで卵」「オムライス」「卵かけごはん」が上位。1年以内に作った料理でも上位に挙がっており、家でも作れる卵料理が好まれる様子が示唆された。

「卵サンド」の中食利用者は48.5%。家で作る人は39.0%にとどまり、買って食べる料理ととらえられている。

1年以内にいずれの卵料理も作っていない人は10.8%で、男性20~50代は20%近くに上る。

卵料理を店舗で購入する理由は「自分で(おいしく)作れるかどうか」が、利用と非利用の分かれ目になっている。

好きなスイーツと、よく食べるスイーツは共に「プリン」「チーズケーキ」「シュークリーム」が上位。これらは中食が主で、1年以内に作ったスイーツでは「パンケーキ」「フレンチトースト」が上位であった。

小学生以下の子どもや孫が好きな卵料理・スイーツは上図の通りで、大人でも上位に挙がっており、好みは世代を問わないといえる。

たんぱく質に対する意識

たんぱく質を意識して摂っている人は66.7%で、たんぱく質が健康的な食生活に欠かせない栄養であると一般的に認識されていることが示唆された。

たんぱく源として食べる食材は「肉」が最も多く、次いで「卵」。卵の「たんぱく質が豊富」というイメージは形成されていると言える。

各食材の摂取理由としては「おいしいから」が突出して高い。たんぱく源の食材として上位の「肉」「卵」の摂取理由としては「調理しやすいこと」が「おいしいから」に次いで多い。たんぱく源として重要な要素は「おいしくて調理しやすいこと」と示唆された。