二戸市の「とり合戦」に参加 岩手県産チキンをアピール

焼き鳥と照り焼きを販売した岩手県チキン協同組合のブース

岩手県チキン協同組合(理事長=小山征男㈱オヤマ社長)は10月13、14の両日、二戸市のカシオペアメッセ・なにゃーとで開かれた『トリコロールフェスタinなにゃーと』と同時開催の「とり合戦」に参加し、岩手県産チキンの消費拡大をアピールした。

『トリコロールフェスタ』は青森県南、秋田県北東、岩手県北にまたがる〝トリコロールエリア〟の特産品や郷土芸能などを一堂に集めた観光物産イベントで、19市町村から飲食店や物産展などが出展。「とり合戦」との同時開催は昨年に続き3回目。

「とり合戦」に出展した岩手県チキン協同組合のブースには、県北の㈱阿部繁孝商店、㈱十文字チキンカンパニー、プライフーズ㈱、㈱フレッシュチキン軽米と、県南の㈱オヤマから延べ50人が国産チキンのシンボルマークが入ったTシャツやエプロンを身に着けて参加。2日間とも晴天に恵まれ、用意した焼き鳥5000本と照り焼き用のチキン408キロ(34ケース)を完売した。このほか会場の屋内、屋外で10店舗が焼き鳥やから揚げなどを提供した。

13日に〝とり合戦プレゼンツ〟として開いた「ガンライザーステージショー〝いわてチキン教室~社長さんに聞いてみた!&握手会〟」には、テレビ岩手で放送されている人気番組「鉄神ガンライザー」に登場するガンライザー、イヅーナ、パッカー大佐と、県北のブロイラーインテ4社の社長らが出演。

㈱阿部繁孝商店の阿部繁之社長は「阿部繁孝商店は創業100年の歴史ある会社で、創業時は米、大豆、雑穀、飼料などを扱っていた。昭和40年代からブロイラーを扱うようになり、九戸村、五戸町、七戸町の3工場で年間3200万羽を生産している」。

㈱十文字チキンカンパニーの十文字保雄社長は「先代社長が鶏を飼い始めて70年になる。岩手農協チキンフーズ、PJ二戸フーズ、久慈工場で合わせて年間4800万羽を生産している。従業員は約1000人だが、関連会社などを含めると約2000人が働いており、地域に支えられている」。

プライフーズ㈱の大江正彦社長の代わりに出演した鎌田輝彦品質保証部長は「本社は八戸にあるが、岩手にはたくさんの農場と軽米工場がある。岩手県と青森県、北海道に農場と工場があり、年間3500万羽を生産し、加工まで一貫生産している。ケンタッキーフライドチキンに原料として納めているし、店も経営している」。

㈱フレッシュチキン軽米の磯貝誠一社長は「平成24年にできた新しい会社で『純和鶏』という赤鶏を生産している。鶏ふん肥料を入れた水田から収穫した飼料米を『純和鶏』に食べさせる循環型農業を目指しており、年間500万羽を生産している」と自己紹介した。

チキンクイズでは「全国で鶏肉の生産の多い県を1~3位まで挙げてください」「県北4社の合計生産羽数は全国の何%になりますか」「鶏舎の前が白いのはなぜですか」「工場中で仕事をしている人が全員マスクを着けているのはなぜですか」などの質問にガンライザーたちが答え、各社長らが解説。さらにチキン教室で勉強したことを会場の子どもたちに質問し、正解者には賞品をプレゼントした。最後にガンライザー、イヅーナ、パッカー大佐と4社の社長らがステージ下で握手会を行ない、おおいに盛り上がった。

14日に開いたステージイベント「コケコッコー!絶叫長さ対決」では、3歳児から大人まで21人が参加し、二戸市内の中学生が優勝した。審査長(鶏王国北いわて推進協議会の高田副会長)が独断で選ぶパフォーマンス賞は市内の4歳児が受賞し、高田審査長は「鶏の優しさが一番出ていた」と講評した。