ブロイラー 用ケージシステム鶏舎に融資 日本公庫宮崎支店
日本政策金融公庫(略称・日本公庫)宮崎支店は10月19日、ブロイラーを24万羽飼養する㈱瀬戸山養鶏(瀬戸山美利社長―本社・宮崎県小林市南西方4629)に対し、国内で初めて4段4列のブロイラー用ケージステムを導入するウインドレス鶏舎1棟(約5万羽収容)の建設資金1億5000万円を融資したと発表した。
今回の取り組みでは、畜産関係の施設整備や機械導入などを支援する畜産クラスター事業と、日本公庫のスーパーL資金を活用して、今後の事業規模の拡大と収益性の向上を図る。日本公庫は同社の経営能力やブロイラーの飼養技術、地域への波及効果などを評価し、支援した。
ブロイラー用ケージシステムの導入によって、坪当たり飼養羽数は平飼いの50羽から100羽に倍増するほか、鶏糞の除去や捕鳥作業を省力化できるため、労働生産性の向上が期待できる。また鶏糞は床下の糞ベルトに落ちて、鶏の居住スペースの床面を汚さずに清潔な環境を保つことができるため、鶏のストレス軽減につながり、肉質の向上が期待できる。