中華とコラボで展示会  中華・食鳥肉フェスタ

食鳥肉専門店ならではの味を、飲食店や総菜店が手軽に提供できる加工品を紹介した

東京都食鳥肉販売業生活衛生同業組合(鈴木章夫理事長)と、東京都中華料理生活衛生同業組合(玄地正和理事長)は11月20日、台東区の都立産業貿易センター台東館で「2018中華・食鳥肉フェスタ」を共催し、両組合の組合員や、取引先企業の関係者らが多数訪れた。

同フェスタは2012年に、東京中華組合が毎年開いていた「中華フェスタ・中華料理技術コンクール」のテーマが『鶏肉』となったことが縁で、両団体による合同開催を始めたもの。

開会式では、両団体を代表して東京中華組合の玄地理事長と、東京食鳥組合の鈴木理事長(㈱鳥藤)があいさつ。鈴木理事長は国産鶏肉の魅力について「消費者が家庭で料理をしなくなり、スーパーや専門店で加工品を購入するようになる中、鶏肉は総菜だけでなく、弁当にも最も多く使われる食材となっている。さらに国産チキンは、1羽1羽の検査制度があるなど世界一安全で安心な鶏肉として有名になっている。世界では鳥インフルエンザも多く発生しているが、日本は発生しても1か所で防除をすべて終えてしまい、まん延することがないなど、防疫体制が非常に優れている。このような国産鶏肉を、もっともっと食べていただこうと思い、中華組合の皆さんとコラボさせていただいている。本日も一日よろしくお願いする」とPRした。

来賓祝辞に次いで、同時開催の「第39回中華料理技術コンクール」の審査員を紹介。特別審査員の鈴木広明氏(赤坂四川飯店料理長)は最近の料理コンテストの審査傾向について「以前は、調理技術や見せ方が非常に重視されていたが、この数年はまず、おいしいかどうか。お客様が食べたくなる料理かどうかを追究した上で、創造性や香りなどを重視して審査するようになっている」と紹介した。両団体の役員らとともに、テープカットを行なった。

会場には、中華料理店で使われる調理器具や厨房設備、調味料、食材のメーカー、問屋などが出展。味の素㈱(本社・東京)は『丸鶏がらスープ』などスープの素、輸入中華食材を扱う三明物産㈱(本社・東京)は近年人気の花椒がポイントの四川料理「よだれ鶏」のたれなどを出品していた。

東京食鳥組合もブースを設け、㈱鳥藤の『白レバー煮』『砂肝やわらか煮』『もも肉の粒コショウ焼き』『皮せんべい』、合羽橋栃木屋の『若どりのから揚げ』『チーズ入りチキンスティック』など、飲食店や総菜店が手軽にプロの味を提供できる加工品を紹介。各商品の詰め合わせも300円で販売した。

各商品の食味アンケートの回答者には、若どりのから揚げ粉やレシピ紹介のパンフレットなどを贈呈。島守義和東京食鳥組合理事・相談役による恒例の「丸鶏の解体実演」も実施した。