卵殻カルシウムがヒトの骨量を増加 キユーピーとハノイ国立栄養研の研究

キユーピー㈱(本社・東京都渋谷区)は、ベトナムのハノイ国立栄養研究所との共同研究で、卵殻カルシウムがヒトの骨量を増加させることを確認した。研究結果は4月28日に発行の「JournalofNutritionalScienceandVitaminoligy」(日本ビタミン学会、日本栄養・食糧学会による共同編集の英文論文集)に掲載されている。
卵殻カルシウムがヒトの骨に与える影響を長期的に検証した研究がなかったことや、各国で高齢化による骨粗しょう症の増加が問題になり、ベトナムでも高齢化が進行しているため、今回の研究では、ベトナム人女性45人(平均年齢約60歳)を、卵殻カルシウム(卵殻由来の炭酸カルシウム)サプリメント摂取、炭酸カルシウム(石灰石由来の炭酸カルシウム)サプリメント摂取、摂取なしの3グループに分けて、12か月間にわたり試験を実施。
摂取開始から12か月目の骨量を測定したところ、卵殻カルシウムサプリメント摂取グループは、他の2グループと比べて有意に骨量が増加していた。
研究結果について同社は「卵殻カルシウムが骨の健康に寄与できるカルシウム素材として期待できることを示している」とコメントしている。

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