優れた肥育成績示す ハバード 野澤組が飼育テスト

世界の鶏育種の3大ブリーダーの一つ、ハバード・イサ社(本社―米国・ニューハンプシャー州)は、レイヤー、ブロイラーとも、世界の各市場に最も合った鶏を供給するとの方針の下に昨年、組織体制を改革した。このうちアジア地区については、シンガポールに統括本部を置き、今年4月からは、ハバードイサ・ジャパン(山田孝行マネージャー、柴谷雅治レイヤー技術担当責任者―東京都港区赤坂)を開設して、日本市場重視の姿勢を強く打ち出し、日本の輸入発売元の普及活動を支援している。
この中で、ブロイラー部門については、レギュラータイプと、赤鶏肉、特殊肉生産タイプをそれぞれ持ち、特に赤鶏肉では日本でも確実に市場シェアを確保している。
一方、かつて日本で大きなシェア持っていたハバードブロイラーも、日本市場に合う、もも肉の多いハバード・クラシックの改良が進んできたことから、輸入発売元の(株)野澤組(東京都千代田区丸の内3―4―1、新国際ビル、電03・3216・3476)は、昨年に続いて今年も1月にコマーシャルを導入して、2回目の肥育テストを行なっていたが、このほどその結果がまとまった。
今回のテスト鶏は、皮膚の色がホワイトのハバード・クラシックのCタイプと、皮膚の色が黄色(イエロースキン)のDタイプで、九州で飼育され、日齢の近い他鶏種とも比較した。
テスト結果は、Cタイプは肥育成績が最も良く、Dタイプも他鶏種と遜色のない成績であった。さらに、歩留まりの成績でも、もも肉などは他鶏種を上回っているだけでなく、全体の成績でも他鶏種を上回るか、遜色のない成績となっている。
野澤組の一ノ倉達也畜産部次長は、「初生ひなの輸入、検疫、移動のストレスがあったにもかかわらず、テストでは他鶏種を上回るか、全く遜色がない成績であったことは、ハバードブロイラーの高い能力を示すものといえる。以前からハバードは、種鶏の性能が優れていることで定評があり、これを機会に、日本での種鶏の輸入につなげて、ハバードブロイラーの復活を図っていきたい」としており、ハバードブロイラーに関心のある方は、ぜひ連絡されるとよい。

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